具体的には、NEXT DELIVERYとKDDIスマートドローンが連携して、セイノーHDとエアロネクストが開発推進するドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流*1”SkyHub®“*2の社会実装の検討に向けて行われたものだ。
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なお、エアロネクストとNEXT DELIVERYは、令和6年1月7日より、輪島市からの要請を受けた一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)の活動に参加し、輪島市内において孤立地域にドローンによる医療物資などの輸送を実施した。災害時にドローンを活用して物資を被災地に届ける試みは、国内で初めてだが、ドローンの災害時における有用性、有効性について再認識したという。
今回、王滝村において実施する実証実験においても、能登半島地震での被災地で使用したエアロネクストが開発した物流専用ドローンAirTruckを使用し、災害時に関する課題解決を想定した実証実験を実施した。
実証実験概要
背景と目的
王滝村は総人口657人(2024年1月現在)で高齢化率44%だ。御嶽山麓に位置する村であるため、急峻な場所が多く袋小路であるため、主要幹線道路が被災した場合は孤立する可能性が高い地区が点在している。そのような王滝村においては、急速な高齢化や人口減少、過疎地域を抱える中で、高齢者の見守りや買い物支援、過疎地域への災害時の物資供給、観光振興など様々な課題を有している。
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このような背景を受け、災害時などの孤立問題の解決をすべく、住民の理解度向上、定期飛行に向けた課題の洗い出しを目的として実証実験を実施した。
実施内容
今回の実証実験では、おんたけ休暇村と王滝村中心地を繋ぐ道路が災害により寸断されてしまった場合、陸路で行き来することが困難になることを想定し、崩越地域のテニスコートからおんたけ休暇村間を飛行しました。機体は物流専用ドローンAirTruckを使用し、機体の制御には、KDDIスマートドローンが開発したモバイル通信を用いて機体の遠隔制御・自律飛行を可能とするスマートドローンツールズの運航管理システムを活用した。
2月7日の報道関係者への公開では、崩越テニスコートからおんたけ休暇村までの片道約10㎞・約21分を、医療物資を搭載してドローン配送。
医療物資をドローンで受け取った宮村さんは次のようにコメントする。
能登半島地震の被災地においても多くの孤立地区が発生していたが、それは決して他人事ではない。今日のドローン配送を見て、安心を感じた。ぜひ実用化して、いざという時に頼りになることを期待しています。
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今後も地域住民への理解促進及び地域課題の解決へ向けドローンをはじめとする次世代高度技術を活用しドローン配送と陸上配送を融合した新スマート物流SkyHubの社会実装に向けた検討を進めていくとしている。
※本実証実験は、一般社団法人環境普及機構により、令和4年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金交付対象事業(社会変革と物流脱炭素化を同時実現する先進技術導入促進事業)として採択されたもの。