昨年とは違うが景色がそこにはあった
毎年CESに参加していると技術トレンドや業界トレンドが肌感で掴めるようになってくるが、数年前のドローンの盛り上がりに比べて、今年はドローン関係の出展が少なく寂しい感じがした。
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これまでDJIなどが大きなブースを構えていたが、DJIは昨年も出展を控えていた、昨年出展していたAutelも今年は出展がなかった。(アメリカ連邦政府での規制問題も影響している。)
では、ドローン自体が寂れてしまったわけではなく、時代の先端を謳うエッジさは少し薄まって、より一般社会に浸透したのだろう。
ドローンはすでにカテゴリーの一つへ
今年の出展を見てみると、大きなところでは、ドローンというよりパッセンジャードローンとも言うべき、Xpengの空飛ぶ車やSupernalのEV飛行機が注目を集めていた。
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その他ドローンを展示していたのは、NARMA、V Space, Hanseo Universityなど一部の小さなブースのみだ。ペイロードの展示としては、YellowScanは川底などを調査できる新型のLiDARを展示していた。
そんな中でも社会への浸透を感じさせたのが、三菱電機のAnyMileだ。昨年よりスペースも拡大し、多くの人が集まって熱心に説明を聞いていた。AnyMileはドローンビジネスのバックボーンとしてフリートマネジメントや金銭トランザクションなどを提供するシステムだ。
これまでドローンを製造することに一生懸命だったメーカーや特定のアプリケーション開発に心血を注いできたサービスプロバイダーが、事業拡大する際に大いに役立つだろう。
eスポーツ?ドローンサッカーが密かな人気
また、変わったところではドローンサッカーも大きなブースを構えており、CESという絶好のチャンスを捉えて今後大きく発展していく可能性を感じさせていた。
UAVよりもUGV、AGV
さらに今年はUAVよりもUGV、AGVと呼ばれる無人陸上車、自動陸上車の展示も多くなっていると感じた。倉庫内の点検用車両やパッケージデリバリー用、アメリカでは需要の高そうな自動芝刈り機も多く展示されていた。
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もはや定番とも言えるマイクロモビリティ
マイクロモビリティという観点では、電動スクーター、電動キックボード、電動カートのブースも増えており、多様化するモビリティツールも利用する人や都市などによって適者生存の理で残っていくのだろう。
CESでは実際に物理的に目の前で見ることができる"製品"が注目されがちだ。今後ドローンが社会浸透度を高めるに連れてAnyMileのようなドローンビジネスの拡大に寄与するサービスが今後も注目されていくようになるだろう。