意外と悩むさし絵
ドローンとAIというと、ドローンの飛行を管理するAIを思い浮かべると思いますが、今回はちょっと違ってAIで生成するドローンの画像のことです。このドローンマニアを書くにあたって、なるべく写真や絵を入れるようにしているのですが、なかなかいい写真がないのです。ほとんどが自分で撮った写真かスクリーンショットなのですが、ネタがないときは使いまわしたり、文字だけなんてこともあります。
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ところが最近、AdobeのPhotoshopやIllustratorにAIによる画像の自動生成機能が加わったと聞いたので使ってみたいと思います。
まずはフォトストック
AIによる自動生成に行く前に、既存の写真を使えるフォトストックを試してみましょう。ここではおなじAdobeのAdobe Stockでドローンを検索してみます。4000件ほど出てきました。
一部ダウンロードしてみました。だいたい見覚えがあります。ドローンスクールのチラシやWEBに使っていたと思います。ハンドキャッチしようとしている写真はなんちゃら警察が湧いてきそうなので使いにくいですね。
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どれもいい写真ですが、良すぎるのですよね。もう少し生っぽい写真となると、やはりフォトストックでは難しいようです。ちょっと話がズレますが、私がいた元の会社、アマナにもアマナイメージズという会社があるのですが、今はアマナ傘下にはなく、別会社になっているのでちょっと寂しくなりました。
Photoshopで生成
まずは昔撮った海岸の写真を用意します。
ドローンを登場させたい一部を選択ツールで囲い、生成塗りつぶしに「drone」と入れてみます。
待つこと数分
なんだかPhantomみたいなのが現れました。ジンバルの下に謎の部品が浮いていたり、左右対称じゃなかったり、ちょっと微妙ですが、謎の部品を軽く消すと
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まあなんとかなったでしょうか。ちょっと感心したのは浮いているドローンは、意外と方向や傾きが自由すぎるので、他の画像から背景に持ってきても違和感が残ることが多いのですが、そのあたりはうまく行っています。光の方向もだいたい良さそうですね。
ついでにドローンと操縦者で生成してみました。
物流をイメージしているのでしょうか。荷物を積んでいるようですが操縦者とドローンが合体していますね。
なぜかドローンのほうが手前に来てしまいました。惜しいですね。
特に指示していないのに複数人になりました。ドローンも溶けていますね。
このように簡単には生成してくれないようです。生成するにはプロンプトと呼ばれす指示をするのですが、その語句にちょっとコツが必要です。また、今までのAIの場合は英語でプロンプトを書いてあげなければいけないのですが、Photoshopでは日本語入力が可能です。
何回かいろいろ試しましたが、なかなか思ったようにはなりませんね。「ドローンオペレーター 正面 男性 1人」で生成したのがこちらです。
パソコンがなぜか砂浜に置かれています。直に。アシスタントがこんなことしたら怒鳴りつけてしまうかもしれませんね。顔がうまく出てきませんが惜しいところまで来ましたね。
まだ人の生成やドローンは無理なのかなと思いまして、「クジラ」で試しに生成してみました。
それはシャチ
今後に期待
AIで画像を生成する際はstable diffusionなどツールを使いこなさないといけません。PhotoshopにAI画像生成機能がついたことで手軽になりました。さらに、すべてを生成するのではなく、元々ある画像に違和感なくすいかできるというのは素晴らしいことですね。まだクオリティは低いですが、パースやアングルがあっているので、精度が上がってくれば十分使えるようになると思います。
そして、ここ最近のAIの進化はとても早いので、あっという間にAfter EffectsやPremierに対応してくると思います。そうなると、単なる風景のドローン空撮は必要なくなるかもしれませんね。