スウェーデンのカメラメーカーハッセルブラッドと中国のドローンメーカーDJIから、映像業界向けのドローン空撮システムが発表された。実はDJIは昨年の11月に「カメラ技術を取得するため」を理由に、ハッセルブラッド社の株式を一部買収し、技術提携を深めていた。その最初の成果として今回のコラボレーションシステムが登場したわけだ。
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本システムはDJIの業務用ドローンMatrice 600(M6)にハッセルブラッドのA5D-50c空撮カメラを搭載したもの。5000万画素(6200×8272)センサーを持つA5F-50cは、本パッケージシステムではHC50mm/F3.5レンズがバンドルされる。35mmシステムカメラに42mmレンズをマウントした際と同等の視界レベルが期待できるとしている。またM6の最大搭載重量は6kgなので、例えばA5DカメラをRonin-MXジンバルに実装してM6に積むことも難しくない。
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A5Dシリーズのサイズは100×100×151mm。重量はA5D-50cで約1315g。A5Dは、環境調査や作物管理などの空中分析向けに、フィルターを装着しなくても赤外線撮影(750nm~1000nm)が可能となっている。複数台のカメラを利用し、地球儀のように高解像度イメージでのマッピング画像を生成する場合、すべてのカメラのセンサー露出は完全に同期をとらなければならない。A5Dでは最大8台まで20マイクロ秒の精度で同期撮影ができるようになっている。
現在、M6とA5D-50cのバンドルパッケージのメーカー希望価格は、米国で$25,999となっている。
露光時間1/500
開口F6.3
ISO100
マニュアル露出
露光時間1/800
開口F4.5
ISO100
マニュアル露出
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(山下香欧)