本覚書により、現在開発中の空飛ぶクルマの商用機「SKYDRIVE(SD-05型)」のプレオーダーを合意した。
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本締結の背景
SkyDriveは現在、軽量で電動、3人乗りの空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」の開発に取り組んでいる。2022年4月に型式証明審査の適用基準を国土交通省と合意し、型式証明取得を目指して開発を推進しているという。
MASCは、岡山県倉敷市水島地区での航空・宇宙分野の先端技術活用による産業集積を実現して、地域に新たなビジネスを創出し、地域社会に貢献することを目的とする未来価値創造団体。地域内外の企業や自治体との連携により、特に空飛ぶクルマサービス事業の実現に向けて取り組んでいるという。
また、国内初となる空飛ぶクルマの実機を常設した専用展示場「くらしき空飛ぶクルマ展示場」を建設するなど、社会受容性や認知活動にも取り組む。今回、岡山を中心とした瀬戸内エリアでの実装を念頭に、購入予約の申し込みに至ったという。
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MASC理事長の井上峰一氏は、次のようにコメントしている。
井上氏:MASCでは、航空宇宙産業のDNAがあるここ倉敷・水島に、新しい基幹産業をつくろうと平成29年から取り組んできました。
この度のSkyDrive様の機体購入、並びに商業運航を目指した連携によって、瀬戸内エリアのみならず、国内外でも先進的な取り組みが実現することを期待しています。特に多くの子どもたちに、先端技術を知ってもらい、興味を持ってもらえることを願っています。
SkyDrive代表取締役CEOの福澤知浩氏は次のようにコメントしている。
福澤氏:MASC様とは、これまでも瀬戸内を中心とした空飛ぶクルマの社会実装について積極的に協議を行ってきました。この度のプレオーダーに関する覚書の締結による新たな連携で、さらに実現性が高まります。
また、瀬戸内海に浮かぶ島々は、豊かな自然や景色が楽しめる観光資源である半面、移動に不便が付き物と言えるため、空飛ぶクルマの普及による課題解決や、将来的なビジネス創出にも期待できます。「空飛ぶクルマ」で広がる未来をこれから一緒に作っていけることを楽しみにしています。
今後の取り組み
今後、SkyDriveとMASCは、瀬戸内での空飛ぶクルマの活用を本格化すべく、すでに検討が進められている岡山市や玉野市、瀬戸内海の島々を結ぶルートで観光を中心とした商業運航を目指し、具体的な航路検討を自治体および地元企業と連携して推進していくとしている。