大手ソフトウェア会社Autodeskは、1億ドルを保有する同社のForge Fundを通して、ドローンメーカー「3D Robotics」へ投資することを発表した。
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現在Autodeskはあらゆる種類のソフトウェアを開発しているが、中でも最も有名なのは世界中の建築家、エンジニア、そしてデザイナーに使われているコンピューターを使ったデザインソフトウェア「AutoCAD」だろう。Autodesk Forge Fundは、デザイン、エンジニアリング、ビジュアライゼーション、コラボレーション、プロダクション、そしてオペレーションのワークフロー等を統合するクラウドサービスForge Platformに関連する革新的なソリューションまたはサービスを開発している会社に投資している。
Autodeskの役員は、3D RoboticsがForge Platformを使って「インフラ、建設、調査、マッピング、テレコム、そしてエネルギー産業等のプロフェッショナルに向けた信頼の置けるデータ収取と分析プラットフォームを開発している」と説明する。
Forge Reality Capture APIを活用し、3D Roboticsの顧客はドローンが撮影した写真をエンジニアリングデータへ変換し、現場管理やリスクの減少に繋げる事ができるという。3D RoboticsのCEO Chris Anderson氏は、以下の通りコメントしている。
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Anderson氏:現場のデータ収集にはコストと時間がかかり、多くの場合危険を伴う。通常人が行くには非効率であったり危険であったりする場所でも、ドローンであれば簡単にたどり着くことができ、より簡単にかつ正確に測定を行うことができる。Autodeskとの提携を拡大し、Forgeプラットフォームを使って時間やコスト、そして危険を減らしつつプロフェッショナルらに現場管理のソリューションを届けられることを嬉しく思う。
他の投資先として、Autodesk Forge Fundは、あらゆるプロジェクトをバイヤーや認定済みサプライヤーのCNCマシンの稼働時間に繋ぐオンライン製造プラットフォームであるMaketimeと、IoTプロダクト等を開発する際のSaaS(Software as a Service)Seeboにも投資している。より多くの開発者にForgeを試してもらうために、Autodeskは2016年9月15日まで同プラットフォームを無制限に利用できるようにもしている。