ついにWalmartがドローン市場参入にしようとしている。Walmartと言えば、アメリカの代表的なスーパーマーケットである。日本で言えばSEIYUをイメージしてもらえば良いだろう。実はSEIYUの親会社はこのWalmartでもある。さて、そのWalmart、ドローンをオペレーションに採用すると言う。
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WalmartのEmerging Scienceを担当しているShekar Natarajan氏は、年次株主総会でドローン技術を用いたデモを行った。内容は、ドローンで棚卸をチェックするというものだ。従来の人によるチェックだとウォルマートほど巨大な倉庫を持っている企業は1ヶ月以上の時間がかかっていた。
Natarajan氏がWalmartに入った2014年以降、彼らのチームは最新の技術を研究し、「どうやってこれらの技術を統合して意味のあるものにできるか?」ということを問い続けてきた。議題のトップにはドローン技術を使い、アメリカに190あるWalmartの配送センターの安全性と効率を改善することが挙げられていた。WalmartはFAA・NASAと協力し、自社で自動ドローン技術を開発し、1秒間に30個の画像をドローンで撮影することができた。
ドローンに搭載されたカメラは、制御センターとつながっておりトラッキングナンバーを照合することができる。照合結果は、マッチした場合にはグリーン、スペースが空いているとブルー、ミスマッチだった場合レッドといった具合だ。従業員はコンピュータでドローンを監視するだけで良い。Natarajan氏によると、この技術はできてからまだ数カ月しかたっておらず、まだ早期開発段階らしい。まだ具体的なサービス開始時期は決まっていないが、Walmartは、すべての配送センターにドローンを導入しようと計画している。また、今まで棚卸に関わっていた従業員の新しい雇用も保証しており、スムーズに異動できるようにサポートするという。
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WalmartがEmerging Science部門に一体どれほどの金額を投資しているかは明らかになっていないが、ドローンだけでなくAIやVRといった最先端のプロジェクトも彼らの対象に入っていることは間違いなさそうだ。