大会の概要
World Drone Competitionは3年に一度行われるIFAC World Congress(当総会名称:第 22 回 国際自動制御連盟総会)の会期中に行われ、国内と海外の計4チームが出場する。
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ドローンの飛行を競い合う世界大会の開催は今回が初となり、参加チームは長距離飛行が可能なVTOL(垂直離着陸型固定翼)またはSTOL(短距離離着陸)のドローンを用いて災害対応や緊急物資輸送の技術を競い合う。
競技のミッションは、災害時のドローン運用を想定し、千葉県の富津みなと公園付近で発生した災害に、横浜市の災害対策本部がドローンレスキューチームを派遣することを想定。
地面に記された被災者が求める救援物資の文字を上空から判読し、医療機関へ約300グラムの治療薬を届けることが主なミッションで、被災者が求める救援物資の内容の判読精度、治療薬の配送指定場所への投下の正確性、ミッションの迅速性を競う。
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飛行経路とミッション
- ① 横浜市八景島から治療薬を積んだドローンを出動させ、富津みなと公園付近の16kmを飛行
- ② 被災者が地上に記したメッセージを空撮し判別
- ③ 富津みなと公園の物資投下場所を判別し空中から治療薬を投下
- ④ 富津みなと公園から横浜市八景島までの16kmを帰還飛行
(上記①~④の過程を無充電で実施)
エアロセンスと神戸大学の役割
当大会の出場にあたり、エアロセンスは主に垂直離着陸型固定翼(VTOL)ドローン「エアロボウイング」の提供と、飛行距離延長のための改良、および映像伝送(被災者のメッセージ読み取り、治療薬の投下地点の確認)を行う。
神戸大学はVTOL型ドローン研究の第一人者として活躍されているシステム情報学研究科 浦久保孝光准教授のチームが開発した慣性リール(ヨーヨー)型の物体投下装置をエアロセンスのVTOL機体に搭載し、競技時の機体オペレーションはエアロセンスと神戸大学が共同で担うという。
エアロセンスと神戸大学は、ドローンの研究および機体開発で協力体制を築いている。互いの英知を結集させ今大会に挑戦することで、世界に日本の技術力の高さを訴求するとしている。