txt:藤川理絵 構成:編集部
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もともとは、帆船を用いることで燃料コストをかけず、二酸化炭素排出を最小限に低減して水上を移動できる、持続可能なモビリティとして「帆船型水上ドローン」を開発した。
次に、これを自動操船、遠隔操船できるようにと、スマホアプリ「eb-CONNECT」を開発。昨年のJapanDrone展では、ブース内でも目立つ配置でお披露目されていた。「誰でも簡単に利用できるアプリ」というコンセプトも非常に合理的だ。
同時に、帆船型水上ドローンの制御技術を既存の小型ボートなどに外付けして、自動化できるユニット「eb-NAVIGATOR」も発表。風情ある渡し船の自動化など、漕ぎ手の担い手不足で失われつつある文化の継承にも、一役買える可能性を打ち出したことは魅力的に映った。
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そうした流れを知っているから、とても楽しみにしていた[JapanDrone2023]。「帆船型水上ドローン」には、太陽光パネルが設置されていた。マイナーチェンジながら非常に有用だ。
というのも、「帆船型水上ドローン」は風の力を利用して推進するため、そもそも電力消費は通信と機器の制御のみ。小型の太陽光パネルを船体に2枚取り付けるだけで、追い風なら丸1日稼働できるという。バッテリー交換が不要になれば、海上での連日稼働も見込めるだろう。
今年、目を引いたのは「無人自動除雪ドローン」だ。自動操船化ユニット「eb-NAVIGATOR」を活用して、一定の限られた範囲内を自動で雪かきし続ける機能を搭載した。
例えば、自宅前から道路までの敷地内を、いまは自宅に所持する小型雪かき機で除雪している方が、「無人自動除雪ドローン」をお掃除ロボットのように使うことで、大変な除雪作業から解放される。開発・実証の第一段階をクリアし、商用化のめどが立ったため、今冬の商品化予定を発表したという。
また、無⼈で⾃動航⾏可能な「高機動型⽔上ドローン」の船体上面に防水カメラを搭載した新モデルを追加ラインナップ、販売開始したことも発表した。
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ポイントは、FPV機能を追加した点だ。5.5インチ液晶ディスプレイが装備された、技適にも対応した2.4GHzコントローラーで、カメラ映像をリアルタイムに確認しながら、遠隔操作できる。将来的には2馬力以上の製品もラインアップに追加したいとのことだ。