SORABOTは、DJI製ドローンに標準対応している自動充電型ドローンポート「DroneNest」の提供を基幹事業としている。
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DroneNestに付帯する産業用ドローンの遠隔操縦プラットフォーム「FlytBase」は米国・欧州などで多くの利用実績があるという。FlytBaseは、海外で先行して検証・販売が進められているDJI Dockへの対応が完了したため、日本でもDJI Dockの販売に合わせて提供を開始することにした。
「FlytBase」について
FlytBaseは、産業用途に特化したドローンによる撮影業務の自動化に対応した、直感的な操作が可能なプラットフォーム。オペレーションからドローンポートを使用して、人の介入をほとんど必要とせずに、繰り返しの目視外飛行が可能だ。FlytBaseにより、ドローン運航者は、世界中のどこからでも、日本全国どこに設置したドローンでも遠隔操作・管理できる。
また、FlytBaseのプラットフォームは、この自律型ドローンを普段の業務の中に統合することにも重点を置いている。高いレベルのデータセキュリティ基準を確保し、産業用としての信頼性と安定性を提供。FlytBaseは、複数のドローンの管理、飛行ルートの作成、リアルタイムビデオストリーミング、画像データ転送が可能だ。
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セキュリティ、救急医療サービス、電力、エネルギー、鉱業、農業など幅広い業界でドローンを効率的に活用することを目指しており、例えば、発電所の巡回点検や火災現場への緊急駆け付けなどに利用されている。
FlytBaseとDJI Dockは、ドローンの飛行に関する一連の作業を自動化するシステムを実現しました。FlytBaseを使えば、DJI Dockに格納されたドローンを遠隔地から離陸させ、設定した自動航行ルートを飛行させた後、ドローンポートに自動的に帰還する。
また、FlytBaseはドローンの現在位置、状態、カメラ映像をリアルタイムで確認できる。これらの機能により、ドローンの安全な運用をサポートし、法令を遵守したドローンの遠隔操作を実現するとしている。
DJI純正ドローンポート「DJI Dock」について
DJI Dockは、DJIが製造する自動化されたドローン格納庫。DJI Dockは、ドローンの格納/充電/離着陸に利用でき、また、DJI FlightHub 2というアプリもしくは、FlytBaseのようなサードパーティー製アプリを使用して事前に作成したルートを飛行できる。DJI Dock1台の重量は105kg程度、設置に要する面積は1mx1m程度。堅牢なボディで、過酷な温度環境でも動作し、24時間天候に左右されずMatrice 30(Dock版)をサポートする。
基幹サービス「DroneNest」について
DroneNestは国土交通省より夜間におけるレベル3飛行の承認を受けた実績のある、全自動で自動充電・遠隔操縦・自動着陸が可能なドローン充電ステーション(基地)。海外でも多くの実績があり、業界を問わず、設備点検、巡回監視、警備、防災、測量、工事進捗確認など、あらゆる用途に活用できる。
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DJI製ドローンへの対応を中心としつつ、Ardupilot、PX4等複数のプラットフォームに対応し、また、国産ドローンなどへの適用も可能。また、同社より提供している産業用ドローン遠隔操縦プラットフォームFlytBaseは、DJI Dockにも対応完了している。汎用的な製品の活用により価格を抑えたサービス提供を目指すとしている。
また、2022年12月に施行された改正航空法において、カテゴリー2に該当するレベル3相当の飛行許可承認要件のうち、立入管理区域に関する定義が明確化された。これにより操縦者が不要、かつ遠隔地からドローンの操作が可能なシステムの活用領域がさらに広がると考えているという。
SORABOTがめざすこと
レベル3を中心とした遠隔操縦によるドローン運用経験をもとに、高所作業や遠方にある施設の点検、施設の巡回監視等、省人化を進めるべき業務にDroneNestの導入を広げ、作業の安全性・正確性の向上と業務の効率化の実現を目指しとしている。
また、自動および遠隔でのドローン操縦が普及することで、操縦者の移動を伴わずに1人の技術者が全国の施設の点検・監視業務を担えるようになり、技術者育成や移動のコストを削減可能になる。今後のさらなるドローン利活用の高度化にも寄与という。
SORABOTは機体に依らないマルチプラットフォームなDroneNest(自動充電ドローンポート)を中心としたドローンに関するサービスの提供を通して、あらゆる業界・企業のDX実現に貢献して行く方針。