米国最大の5Gネットワークを活用することで、カメラやセンサーを搭載したドローンは、ほぼリアルタイムの分析、監視、重要な意思決定に使用する高解像度ビデオや画像を撮影できる。
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農業、太陽光発電所、風力発電所、送電線、災害救助地域など、ほぼすべての種類のインフラに「目を光らせる」必要がある人にとって有用だとしている。
インフラ監視のための従来の方法は、一般的に、大規模な人員、有人航空機の運航、または地上での検査が必要であり、これらは大きな安全リスク、より多くの時間、より多くの費用を伴ってきた。
しかし、同社はこれからは変わってくるとしている。特に現在、連邦航空局(FAA)は目視外(BVLOS)ドローンの運用に対してさらなる免除を認めている。そして、Valmontは、米国で最初にこの免除を受けた企業の1つとして、先陣を切っている格好だ。
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Valmontは、テキサス州ChildressからAspermontまでの77マイルのノンストップドローンミッションを3時間以内に達成し、送電線、鉄道、橋などの重要なインフラを点検した。ドローンには、T-Mobile 5G接続のソニーA7RM5カメラを搭載したHarris Aerial H6Eドローンを使用。大幅に高速化し、燃料効率も向上したこのタスクは、従来の方法よりも3倍速く、しかも燃料は2ガロン未満だったという。
ミッションの概要
- Valmontのドローン検査チームは、1時間あたりの燃料使用量を1/4ガロン以下に抑えた
- 飛行により、UAS検査の平均距離が1日あたり20マイル未満から60マイル以上に押し上げられた
- ルートが非常に田舎であったにもかかわらず、T-Mobile 5Gは3時間の飛行中、ライブデータ転送を提供した
- ソニーA7RM5と、電線に密着して飛行する能力を組み合わせることで、重要なインフラの検査に高解像度の詳細を提供した
- 同フライトは、ドローンがインフラストラクチャのためのヘリコプターに代わる、実行可能で安全かつ効率的な代替手段であることを証明している
- Harris Aerial社のドローンとValmont社独自のペイロードは、国防権限法(NDAA)に完全に準拠している
Valmont Industries Inc.のUASマネージャーであるJake Lahmann氏は、次のようにコメントしている。
Lahmann氏:これまでドローンの検査分野では、航続距離がハードルとなっていました。1回のドローン飛行でこのような範囲を確保できることは、業界がインフラ検査に取り組む方法に大きな変革をもたらすでしょう。
T-Mobileの技術担当社長、Ulf Ewaldsson氏は次のようにコメントしている。
Ewaldsson氏:5Gは生活をより快適にするために作られました。スマートフォンで人をつなぐにせよ、長距離のドローンによるインフラ点検を改善するにせよ、T-Mobile 5Gの到達距離と速度が、業界全体が仕事のやり方を変革することを可能にしていることは間違いありません。
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5Gにより、Valmontのドローン点検サービスは、緊急事態への迅速な対応や予防に利用できる5G対応技術のもう一つの例だと言える。Valmontは、より高い精度でインフラサイトを先回りして監視することで、広範囲に影響を与える前に不具合や故障を防げるとしている。
Valmontは、 目視外飛行のドローン運用方針についてFAAと緊密に連携し、2024年にドローン・イン・ア・ボックス(DiaB)サービスを全国で提供する予定だ。これにより、航空検査サービスを必要とする人は、ドローンを注文し、箱を開けて、Valmonのパイロットが米国内のほぼどこからでも遠隔操作で飛行させながら検査を行う様子を見ることができるようになる。
T-Mobileは5Gのリーダーであり、米国最大の5Gネットワークを提供している。この5Gネットワークは、200万平方マイルにわたって3億2600万人をカバーしており、これはAT&TとVerizonの合計よりも多い数だという。