日本原子力研究開発機構と千葉大学は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト(ReAMoプロジェクト)」において、「性能評価手法の開発/ドローンの性能評価手法の開発/制約環境下におけるドローンの性能評価法の研究開発」に係る委託事業を実施している。
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SI2022では、同事業の成果として「狭隘空間における小型ドローンの飛行制御性能の評価手法の開発」、「狭隘空間における小型マルチロータUAVの精密飛行制御」と題した論文投稿・講演を行った。
講演テーマと受賞者
「狭隘空間における小型ドローンの飛行制御性能の評価手法の開発」
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 福島研究開発部門
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- 山田大地氏
- 青木勇斗氏
- 鈴木壮一郎氏
- 伊藤倫太郎氏
- 川端邦明氏
「狭隘空間における小型マルチロータUAVの精密飛行制御」
国立大学法人千葉大学 自律制御システム研究室
- 中橋和那氏
- 鈴木智氏
講演内容概要
「狭隘空間における小型ドローンの飛行制御性能の評価手法の開発」
狭隘空間におけるドローンの飛行制御性能の評価手法を開発する。この性能評価手法は、産業の促進を目的として技術的専門知識を持たない人にもドローンの性能を理解しやすくし、性能比較を容易とすることを目指している。
同講演では、性能評価手法のあり方、ドローンのユーザ・メーカと意見交換をしながら開発を進める方法を紹介。また、ユーザー・メーカーとの意見交換を図るための初期の評価手法案として、狭隘空間において障害物の観測が困難になることに着目した性能評価を検討する。
「狭隘空間における小型マルチロータUAVの精密飛行制御」
狭隘空間における小型マルチロータUAVの精密飛行制御の実現を目的とし、地面効果内、天井効果内における安定した飛行を実現する。まず推力試験を実施し、重量100g程度の小型マルチロータUAVに対する各効果内における推力補正式を導出する。
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また、導出した推力補正式を利用した補償器を作成し、その有効性を数値シミュレーションによって検証する。さらに、補償器を用いた飛行試験によって各効果内における精密飛行制御を実現する。