ザ・リトル・カー・カンパニーによると、このプロジェクトは業界全体の供給の遅れにより予想以上に時間がかかったという。デポジットホルダーからのフィードバックに耳を傾ける時間を設け、設計・開発プロセスを通じてコミュニティと対話し、その意見に基づいてアップグレードを行い、より高い性能と使いやすさを実現した。
- Advertisement -
タミヤ ワイルドワンMAX ローンチエディションは、4点式ハーネスのコブラバケットシート、IP規格の5インチデジタルスクリーンとマリン仕様のスイッチ、ブレンボ製ディスクブレーキ、ビルシュタイン製ダンパーとアイバッハ製スプリングを装備したハイスペックモデルだ。フロントとリアには14インチのMaxxisオフロードタイヤが装着されている。
安全性と快適性を高めるために、オリジナルのRCカーのデザインに小さな調整を加えている。コックピットの幅を広げ、2人乗りの快適な空間を実現した。
また、フロントサスペンションのターレットを滑らかにすることで、視界の確保と歩行者の安全性を向上させ、フロントサスペンションはトレーリングアーム式からダブルウィッシュボーン式に改良された。また、全長3.5m、全幅1.8mから、全長3.6m、全幅1.9mへとサイズアップを図っているのも継続的な開発によるものだという。
- Advertisement -
オフロード愛好家のために、ワイルドワンMAX ローンチエディションの地上高は270mm、アプローチアングルは34.1°、ブレークオーバーアングルは28.4°、デパーチャーアングルは50.8°となっている。また、ザ・リトル・カー・カンパニーは、オプションでフロントガラスとワイパー機構を開発し、より実用的なクルマに仕上げている。
ローンチエディションは、8つの取り外し可能なバッテリーパックを搭載し、総容量は14.4kWh、最高速度は約60mph(96.5km/h)。一方、車両の縁石重量は約500kgになる予定だという。ローンチエディションには、英国およびEUのL7e四輪車規制に準拠したロードリーガルパックを付属している。
リトル・カー・カンパニーのCEOであるベン・ヘドレー氏は、次のようにコメントしている。
ヘドレー氏:タミヤ ワイルドワンMAX ローンチエディションの発表まであと一歩となり、大変うれしく思っています。業界全体の供給問題など、いくつかのハードルがあったことは間違いありませんが、私たちのチームはRCカーを実物大で実現させるという素晴らしい仕事をしてくれています。
また、ワイルドワンMAXを最高の作品にするために、貴重なご意見やご提案をいただいたタミヤの預かり業者の皆様にも感謝いたします。私たちは、最初のお披露目以来、一人一人の声に耳を傾け、そのアイデアを受け止めてきました。その結果、電気自動車は脳を揺さぶるような加速に頼らなくても楽しめるということを示す、新しいタイプの車両を開発することができました。
- Advertisement -
このクルマは、デザインをシンプルにし、重量を減らすことで、500馬力でなくても楽しめるドライバーズカーであることを示す好例となりました。完成した車をお見せできることを大変うれしく思いますし、皆さんに体験していただくのが待ち遠しいです。
ローンチ・エディションの生産は2024年初頭に開始され、購入者にはリトル・カー・カンパニーによって完全に組み立てられた車が届けられる予定。サイズ、操作性、パフォーマンスを向上させたローンチエディションは、ワイルドワンMAXを新しいレベルへと導くとしている。このほかにも、さまざまな性能を持つバージョンが、製品開発の後期段階で登場する予定でだという。
ザ・リトル・カー・カンパニーは、春から夏にかけて性能と耐久性のテストを実施し、数カ月後に性能値、航続距離、価格を確定した上で、この車を一般に公開する方針だ。