本提携により、これまで不明確であったドローンとロープの得意とする点検範囲を明確化することでドローンとロープを組み合わせた点検業務の効率化を目指すとともに、安全で確実な点検業務を実現していくとしている。
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ドローンによる点検の課題
ドローンによる点検を橋梁の定期点検に使用するための基本的な流れとしては、受注者もしくは発注者が現場条件や構造、設置状況等を十分に把握したうえで、「点検支援技術の性能カタログ」から技術の特性及び仕様を勘案し、技術を選定し選定理由と活用範囲、活用目的を「点検支援技術使用計画」として明示したうえで、点検業務発注者へ協議するという流れになる。
「点検支援技術使用計画」には、対象部位・部材・変状、活用範囲、活用目的、活用程度、使用機器と選定理由、そして精度管理計画が含まれる必要がある。精度管理計画には点検支援技術の誤差要因や精度を満たすための条件を明確化することが求められている。
このようにドローンを定期点検で活用する場合は、精度管理を行いつつ適切な点検対象を選定し活用する必要があるが、現状では精度管理を行っていなかったりドローンでの点検を行うには適さない箇所に活用しようとしていたりということが起きているという。
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特殊高所技術との協業による解決策
FLIGHTSでは2022年度の橋梁点検業務から確実に精度管理できる橋脚を対象に、近接目視点検の代替としてドローン点検業務を実施してきた。
ドローン点検の適用実績を積むにつれ、ドローンの点検だけでは点検が難しい箇所があり、両技術を適切に組み合わせることにより、点検の精度を確保しつつ点検の効率化を図ることができるものとの考えに至ったという。
本提携により、点検の効率化に対する適切な組み合わせ方法を検討して標準化を図り、ドローン点検の導入ハードルの低減を目指すとしている。
ドローンと特殊高所技術の組み合わせ方法について
ドローンと特殊高所技術を併用することによりお互いの弱みを補い合うことで点検精度を維持しつつ点検の効率化する。
ドローンの弱みをロープでカバー
- ・上部工や支承部のように、構造が複雑で照度が確保できない部材の点検が可能
- ・打音診断でないと判断できないコンクリートのうきを確認することが可能
- ・鋼部材の点検が可能
ロープの弱みをドローンでカバー
- ・ドローンが活用できる範囲では、ドローン点検に置き換えることで点検効率をアップできる。
- ・吊元がない部材へのアクセスがしやすい。
- ・デジタルデータが取得できる。