近年、ドローンが様々な役割を果たし始めている。郵便物を届けるドローンの実験が成功し、農薬散布用のドローンも開発された。その延長線上とも言える、2016年4月には消火用ドローンが発表された。
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このドローン「Blue Whale」は100kg(100リットル)もの消火剤を積むことができる。今後、すぐに消火に向かえないような場所の火災で、いち早く出動することで被害を抑えることが期待される。
例えば、高層ビルの上階の方で火災が起きた場合、消防隊員が現場に到着するのには時間がかかってしまう。昨年末にアブダビのAdress Hotelで火災が起き、地上階までほとんど焼失してしまったという事故が起き、アブダビの消防庁が中国のドローンメーカーMMC(Micromulticopter Aero Technology)に高所用の消防ドローンの開発に関する相談を持ち掛けたそうだ。その結果生まれたのが「Blue Whale」、100kgもの重さの消火剤ないしは水を運び高いところでも消火に向かえるドローンだ。なおBlue Whaleの実力は、実用化されてみないと効果のほどはわからないが、実際に火災現場やその他災害から、ドローンが人命を救う未来はそう遠くないかもしれない。
▶︎MMC