今回の締結により、アジア地域で初となる日本〜韓国間の国際路線の就航へ向け新たな一歩を踏み出した。今後両社は、eVTOLでの国際路線開発に必要な運営基盤やインフラの整備を行うと共に、APAC(アジア太平洋地域)全体での次世代エアモビリティ産業の発展に向けた協業を行なっていく予定だとしている。
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スカイスケープが開発を進める独自のインフラ「Vertiport」は様々なユースケースに対応しており、ただeVTOLを安全に運用するだけでなく一つのポートから災害ドローンや点検システムなど、空飛ぶクルマ以外の次世代エアモビリティシステムの運用も行えるのが特徴だ。乗客輸送と機体の維持管理以外の様々なユースケースに対応できるシステムを備えることで、ポートオーナーの収益性を確保しながら地域コミュニティのインフラ基盤強化にも貢献できる施設開発を進めている。
一方PLANAは、現在開発を進める機体が業界でも類を見ない500kmの航続距離を実現できるとして注目を集めている。PLANAのCSO共同創設者であるMinyoung Ahn氏は、「このパートナーシップでPLANAとSKYSCAPEはアジア地域で誰もが利用できる新しい空の輸送ネットワークを共同開発し、共に同じ目標へ向かって奮闘できると信じています。」と意気込む。
PLANAの機体が数年後にデビューを控えている中、両社の協業の第一歩として日本・韓国から様々なステークホルダーを招いてのConcept of Operations(業務構想文書:両国間の運行や対象地域のコミュニティへの影響などを詳細に記した仕様書)の作成を予定している。