H2D55は、森林再生プロジェクトから緊急対応、ラストマイル配送、より長い情報収集ミッションまで、幅広い商業・防衛用途に合わせたHevenの初の水素動力ドローンの製品。
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従来のリチウム電池駆動のドローンに比べて5倍のエネルギー効率を持ち、7kgの積載量で100分の飛行が可能だという。
HevenDronesの水素製品ラインの立ち上げは、リチウム電池を搭載したドローンの飛行耐久性と積載量、およびリチウム採掘に関連する長期的な環境への影響という課題を解決するものだとしている。水素燃料電池は、バッテリーを頻繁に交換する必要がないため、ドローン技術を大規模に導入する企業にとって、長期的な所有コストの削減を可能にするという。
H2D55は、今後9カ月間にリリースされる予定の3機種の水素燃料ドローンのラインアップの第一弾。追加モデルは、より長い飛行耐久性を維持しながら、ペイロード容量を増加させる予定。
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HevenDronesは、商用および防衛分野のクライアントそれぞれの目標に合わせて完全にカスタマイズできるように、カーボンニュートラルなH2D製品ラインを設計したという。
商業的な使用例として、ラストマイルやジャストインタイム配送、土壌の栄養レベル測定、精密作物散布から、建設会社のリスク評価データの収集、森林再生プロジェクトのための不動産調査、緊急対応者のリスク評価や救命機器の配送支援まで幅広い用途がある。防衛分野では、より広範な監視任務や、兵士への大量の医療品、食料、弾薬の供給などを挙げる。
H2D55は、軽量であることに加え、複数のジャイロスコープとそれをサポートするアルゴリズムを含む制御システムがプログラムされており、安定した飛行の動作限界を大幅に拡張できるという。
HevenDronesの創業者兼CEOであるBentzion Levinson氏は、次のようにコメントしている。
Levinson氏:水素で動くドローンを世界市場に投入できることを嬉しく思いますし、数多くの産業で利用シーンが広がっていることを期待しています。
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実用的なドローンは、経済や社会の重要な分野に計り知れない価値を与えるだけでなく、その価値を水素の利用による二酸化炭素排出量の削減や一般的なエネルギー効率化によって複合的に高めることに取り組んでいます。H2D55は、このビジョンの実現に向けた私たちの第一歩です。
HevenDronesは、今月末のIDEXでH2D55を発表する予定。