高齢化や人口減少が続く日本において、人手不足を補うために、様々な分野でサービスロボットの活用への需要が高まっている。既に、これらのロボットのメリットは様々な場面で実証されており、今後さらなる導入台数の増加が見込まれる。一方で、サービスロボットの導入には、メーカーや機種毎に導入作業が必要であること、エレベーターやセキュリティゲートなどの建物設備との連携ができないため、限られたエリアでしか活用できないこと、など多くの課題がある。
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こうした背景をふまえ、2019年に経済産業省はロボットの社会実装を促進するためのタスクフォースを立ち上げ、人手不足が顕著な分野に向けて、ロボットを導入しやすくする環境(ロボットフレンドリーな環境)を実現するための「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」を推進しており、同社も2021年から参画している。
マルチロボット管理プラットフォームは、配送・清掃・警備など各社のサービスロボットを統合管理し、効率的な活用や運用管理を行うプラットフォーム。サービスロボットとエレベーターや自動ドア、セキュリティゲートなどの建物設備との連携もできるため、別フロアやセキュリティエリアへの移動が可能となる。これにより、複合施設、ホテル、病院、オフィスビル等の様々な施設において、ビル全館にまたがる配送や清掃、警備サービスの提供といった形で、より広範囲なロボット活用を行うことができる。
同社は、今後も事業ブランド「Symphonict」のもと、デジタル技術と現場力を活用し、多岐にわたるまちづくりのデジタルシフトを推進していくとのこと。