漢は黙って海外視察
ラスベガスで開催された、DJI AirWorks 2022に参加して来ましたどうも「そらひろし」です。オフラインでの開催は実に3年ぶりで、前回はロサンゼルスで開催された際にもDJI JAPAN主催でツアーに参加していました。多くの一次代理店や大手企業などが多くの日本人が参加されていました。今回は、コロナの影響が予測出来ない事もあり、ツアーではなく各社の判断で個別での参加となり、弊社からは、2名での参加となりました。
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4月にフロリダで開催されたXPONETIALでは、日頃の行いか、飛行機に乗り遅れたなど苦い経験がありました…。しかし今回は無事にクリアーと安心したのも束の間、国内線でシアトルからラスベガスまで3時間、後席のおばさんたちのマシンガントークの洗練を受け、ぐったりしながらも到着に漕ぎ着けました。すぐにレセプションと代理店向けにミーティングがあり、日本の代理店では唯一弊社のみ参加となっていました。日本人はDJIJAPANのスタッフのみで、ここに来て日本からの参加者の少なさを知りました。
ついに稼働「DJI Dock」
今回の目玉は、なんといっても「DJI Dock」と言えます。メディア、一般含めて世界初のお披露目となり、DJI JAPANの日本人スタッフの方も初めて見る製品となり、貴重な体験ができました。収納状態では、90㎝四方で思っていたよりも小型で、外観には周囲の状況を把握する為にカメラ、風速計、ライト、雨の感知装置を、見る事が出来ます。また、正面と背面に緊急停止ボタンが設置されているのも特徴的です。
デモフライトでは、収納状態から、離陸しFlightHub 2を使用し、飛行ルートをウェイポイントで設定されたルートを飛行し、着陸、収納までの一連の飛行を見る事が出来ました。「DJI Dock」はピンポイントに高精度に着陸する必要があり、飛行精度を確保する為にも、RTKが必需となり、「DJI Dock」内部に内蔵されていました。
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「DJI Dock」対応のMatrice 30は現在販売されているタイプとは違い、足のスキッド部分に充電端子がある為、「DJI Dock」専用となっており、通常版は使用する事が出来ないので、注意が必要です。
産業ドローンの進化は大まかに、4種類のステージに分けられています。
- ステージ1:映像
- ステージ2:エンタープライズプラットフォーム(産業用機体)
- ステージ3:クラウドや、様々なソフトウェアを使用したエコシステム
- ステージ4:自動化
今回の「DJI Dock」はまさに、自動化で産業ドローンの進化、第一章の最終ステージに来ていると思います。
超巨大な新製品DJI Agras T40
DJIアメリカの農業チーム代表から、新しい農業散布機「Agurasu T40」の説明がありました。最大ペイロード 50kgと多くの薬剤を搭載できるので、広い面積を散布する事が出来ます。中央のタンクユニットを丸ごと取り換える事で、薬剤、顆粒装置が切り替わる点も大きな特徴です。CMSレーダーとビジョンセンサーにより、全方向障害物検知する事が可能でより安全に、散布する事ができます。
また専用の発電機「D12000iE」を使用する事で、T40の最大容量バッテリーを、約9分で超急速充電も可能で、今までエンジン型の散布機に比べ、充電時間がネックでありましたが、この発電機があればより少ない予備のバッテリーの本数で、散布のサイクル回すことが可能になります。
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アメリカでの行政への導入
公共安全では、アメリカで実際にM30を警察で運用している事例紹介などありました。日本では消防は緩和されて、導入も徐々に進んできていますが、アメリカでは、警察や行政など、導入に関しては政府ではなく、各自治体等に導入の権限があり、DJI産業機をすでに導入、運用している点が日本と大きく違う点です。
実際の業務で使用する事で、運用面で色々な問題や課題もあると思いますが、すでに導入、運用している点では、アメリカの方が色々な意味で自由で一歩先に行っている印象を受けました。
SDKについて
サードパーティー製の製品に関して、以前に比べSDKをより柔軟に公開し、自社にないサードパーティー製のペイロードを認め、よりラインナップを増やすことで、ドローン本体の拡張性が広がり、多種多様なエンドユーザーに対応出来る様になります。今回の発表でSDKにより力をいれて、DJI、サードパーティー製の会社、エンドユーザーが一丸になって、お互いがメリットを感じられる方向性を示していました。日本では知り得なかった、サードパーティー製品の情報を多く知り、改めて勉強する事が出来ました。今回の学んだ事を、日々のサポートに生かしていきたいと思います。
番外編販売店視察
B&C Camera
当社に非常に似ており、飛び込みでしたが、日本から来て、同じ仕事だと言うと店員さんがとても丁寧にショップの説明してもらい、社長まで挨拶しに来てくれました。
DJI製品はもちろん、日本で未発売の「DJI AVATA」も展示されていました。日本の各メーカーの製品が、綺麗に展示されており、実際にお客様のカメラと組み合わせて試す事も出来るそうです。また、セミナールームが隣にあり、セミナーをしたり、スタジオとして貸したりしており、お客さんが撮影した写真をギャラリーとしても使用し、B&C CameraがHUBとなったエコシステム的な構想でお客さんの流れを作っていました。
オリジナルのステッカーを毎月作っており、オリジナルデザインの水やTシャツも作ったり、遊び心がありながらも、カフェスペースがあったりとお客さん思いのショップでした。最後にオリジナルデザインの水、ステッカー、Tシャツをプレゼントでいただきました。