#DroneHelp でドローンが生活のために役立つこと
DJI AIRWORKS最終日のKeynoteはコミュニケーション・トップのAdam Lisberg氏が登壇し、ハッシュタグ#DroneHelpを紹介。
- Advertisement -
新しい技術が出てくると最初人々は少なからず恐怖心を抱くものです。コンピュータが出てきた時も同様でした。ドローンに対して世間が抱いている恐れを会場のみなさんが知っている現実を教えることで変えていきましょう
ドローンが人々の生活にいかに役立っているかをアピールしましょうと会場に呼びかけた。
続いて登壇したWayne Baker氏はテキサスの元消防署員で山火事などの現場でドローンを使用してきた経験から、Mavic3 Enterprize, M30, M300RTKの3機がセーフティドローンの三種の神器だと語っていた。
- Advertisement -
同じく登壇したGemma Alcock女史がビデオでDrone SAR(Search and Rescue)Altitude Guideの紹介を行った。
ここではSARに向かう救助隊がドローンを使う際、対象者が立っているか、倒れているか?飛んでいく高度はどれくらいか?カメラは真上からかスラントしているか?などを選ぶことによって、自分がこれから見るであろう映像のサンプルが表示される。それによって捜索対象が画面中どれくらいの小ささで見えるのかを認識し、自分の目をキャリブレーションすることによって、より迅速に遭難者発見に繋げることができるとのこと。
アフリカでのマラリア対策事例、農薬散布ドローンT30
その後Dr.Bart Knols氏が登壇し、アフリカでのマラリア対策として農薬散布ドローンT30を使用して、水面に薄い膜を張る生分解性の薬剤を水田に撒くことによってマラリア幼虫が窒息し成虫にならないようにしている事例を発表。
この薬剤は人体に無害なだけでなく2ヶ月程度効果が持続し、発生率も90%以上抑えられているとのこと。
またもう一つの事例としてモルジブで発生している毛虫被害の事例を紹介していた。この毛虫の毛に触れると湿疹が出たり、吸い込んでしまうと肺機能を損なってしまうとのこと。
- Advertisement -
毛虫の駆除にはこれまで人力で薬剤を散布していたが高所にある木には届かず、ヘリだと有害な薬剤を広範囲に散布してしまうのでなかなか最適な解決策がこれまでなかった。そこでまずはMavicなどで害虫被害に遭っている木を特定、マッピングし、そのデータを元にT30を飛ばすことで、狙った木に散布することができるようになったとのこと。
巨大なAgras T40登場
最後に登壇したのはDJI Agricuture担当のRonnie Liu女史。これまでに農業ドローンを20万台以上販売し、世界売上約700億円以上となっていることを報告。そして会場でもお披露目されていた農業向け新製品Agras T40を紹介していた。
WebビデオT40は最大ペイロード50kgd、タンク容量40L。散布ノズルも改良されより細かい粒子を均等に散布可能となっている。またこのユニットは交換可能で粒剤散布などのユニットもビデオでは紹介されていた。
DJI Agras T40
同時に紹介された充電器のD12000iEはこのT40の大型電池を9分で満充電できるとのことで、会場からも驚きの声が上がっていた。
Drone for good
最初にも登壇したAdam氏が最後の挨拶として登壇し、以下のようにと語っていた。
最初の方は、人を直接的に助ける話でしたが、後半は、生活を包括的にドローンが役立つという話になりましたね。会場にいるみなさんがこれらを起こしてくれています。みなさんがやられていることに自信を持ってください。そしてそれをどうぞ外部にアピールしてください。そして私たちに教えてください、私たちがそれをもっと広げていきます。
最終日のKeynoteは全体を通して、”Drone for good”をしっかりアピールしていた。