株式会社NEXT DELIVERYは、7月1日に北海道上士幌町でJA全農ET研究所協力のもと、ドローンを活用した牛の受精卵配送の実証実験を実施した。
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研究所で採卵された牛の受精卵(冷凍保存されない新鮮卵)を、研究所から同町内にある熊谷牧場までエアロネクストの物流ドローンAirTruckで配送。片道約7.1kmの距離を13分程で運んだ。受け取った移植師は、発情同期化させた乳牛(ホルスタイン育成牛)に移植処置を行い、約10分後に移植を完了した。
受精卵が配送された熊谷牧場を経営する熊谷肇氏は次のようにコメントしている。
今は士幌町にある施設まで片道15分以上かけて受精卵を取りに行っている。ドローン配送は、迅速かつ安全に輸送でき、牛の供給不足解消や仕事の効率化にもつながると思う。家畜防疫上も良い。
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実証の結果、ドローン配送による温度管理・振動・配送後の移植状況は問題ないレベルであり、実用に耐えうることを確認したという。実験に協力したJA上士幌町の小椋茂敏氏は次のように述べている。
輸送時間が短く、振動が少ないほど、受胎率は向上する。運んだ受精卵が今後、どのような和牛や肉質になるのか追跡し、進めていければと思う。
実用化に向け、今年度中に各季節での実証を予定。引き続き、連携して検討を重ねるという。