ラジコン車を活用した農作業支援装置のイメージ
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タキイ種苗は、徳島大学(大学院社会産業理工学研究部 安野研究室)と共同でスマート農業への取り組みの一環として、ラジコンを用いた農作業支援装置の操作補助方法の共同研究を2021年11月から開始し、圃場や農業用ハウス内での実証実験を8月から始める。
徳島県で広く栽培されているニンジン、サツマイモ、レタス、トマトの生産現場を中心に、生産者にとって作業効率や操作性が高く、市販品を活用することで比較的安価で、幅広い作物に使用できるモデルの開発に取り組む。
高齢化や、少子化が進み、人手不足が深刻化する農業の生産現場では、例えば保温資材や保温フィルムの設置や資材の運搬等、50メートル以上の距離を何度も往復する作業がある。それらの農作業を支援し、省力化、労働時間の短縮に貢献するため、人の歩行速度以上の速度が出せ、市販品で入手が可能であるラジコン車を用いて農作業支援を行うというコンセプトの実証を目指すとしている。
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圃場の表面は起伏や凹凸があり、また、遠くに離れた場合に操作が困難になることから、車載カメラやモニター、センサー、入力操作補助等を用い、農業従事者でも簡単に、圃場にて直進させる操作ができるような操作補助方法を検討する。
目的
農業生産現場において、単純作業の繰り返し、長距離の歩行、狭い場所での作業、腰を曲げた状態での作業、身体負荷の大きい作業等を、ラジコン車で行うことにより負担を軽減させ、作業効率を高める。
想定される使用シーン
- ハウス内の栽培ベンチ下への送風ダクトの設置
- 連棟ハウスの遮熱剤(遮熱塗料)の塗布
- 施設内の清掃作業
- 畝間(通路)の除草作業
- ニンジン栽培などトンネル内への灌水チューブの設置
- 葉菜類圃場での灌水チューブの設置
生産圃場での実証実験・改良を重ね、2023年夏の完成を目指す。想定販売価格は未定だが、市販のラジコン装置を利用できるようにすることで、生産者が導入しやすい価格に設定できるよう研究を進めるとしている。また、市販のラジコン装置を活用することで使用者自身で修理や整備ができ、ランニングコストの低減につながると考えているという。