日本電気株式会社(以下:NEC)は、株式会社NTTドコモ(以下:NTTドコモ)と共同で、自然災害における消防救助活動の支援を目指した実証実験を実施した。
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NECは、近年多発する自然災害への対策として、5Gやマルチアクセスエッジコンピューティング(以下:MEC)通信環境、移動機向け映像解析技術FieldAnalyst for Vehicles(以下:FAV)などを組み合わせた救助活動支援ソリューションを開発している。NECのFAVとドコモの5GおよびMEC通信を組み合わせることで、安全安心な社会の実現に向けた知見を得ることを目的に実施したという。
実験内容
地震により被災した住宅地を模した建物や瓦礫があるフィールドで実施した。住宅エリアにエキストラを5~10人配備し、上空にドローンを飛行させて、エリア状況を俯瞰した映像を撮影したという。撮影した映像は、NTTドコモの5Gを通じて、MEC上に構築したFAVで解析し、人物を検知した状態の映像をユーザーにフィードバックするという構成。人物検知については、映像上の輪郭から人と判定された箇所を四角でマーキング表示することで、人のいる場所を容易に特定できる仕組みになっているという。
救助活動支援ソリューションの概要
FieldAnalyst for Vehicles
ドローンによる上空からの映像に対して、人物検知を行ったという。撮影した映像から移動する車両や周辺の物体などを自動的に認識し、車両の細かい特徴や移動経路を分析することで、高精度な行動検知を実現可能としている。
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「ドコモオープンイノベーションクラウド®」
MEC環境には、NTTドコモの「ドコモオープンイノベーションクラウド®」を使用したという。低遅延と安全なネットワーク環境を組み合わせることで、効率的で安全性の高い情報の流通が可能としている。
NECは、同実験を通じて得た知見をもとに、ネットワークを利用した救助活動支援ソリューション、「NEC Safer Cities」の実現に向けたサービスの開発を加速・強化し、安全・安心な街づくりに貢献していくという。