エアロセンスのブースでは、NTTドコモとの提携により国産ドローンとしては初となるLTEを標準搭載したモデルを展示している。LTE回線を利用した機体運航は、来年のレベル4(有人地帯における目視外飛行)での運用解禁を見据え各社ともに重要視しており、エアロセンスはいち早く形にした。
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通常の電波運用では見通しのよいところでも5km(またはそれ未満)が限界だが、LTE回線で運用すれば機体の垂直離着陸型固定翼ドローン「AEROBO wing」のスペックとも相まって50km先まで飛行が可能だ。ほかにも、汎用型回転翼ドローンドローン「AEROBO」もLTEに対応しているので用途によって使い分けも可能だ。
また、AEROBO wingは新たにFLIR製デュアル赤外線カメラ(光学カメラ+赤外線カメラ)の搭載に対応。青森県ではさっそくこの赤外線カメラを搭載したAEROBO wingを陸奥湾のなまこ密猟船を取り締まる定期巡回に活用しているそうだ。
ほかにも、従来どおり機体下部のユニットを付け替えることで通常の光学カメラやマルチスペクトラムカメラ、1kgのペイロードBOXなども取付可能で、そこに赤外線カメラが選択肢に加わることで幅広い用途に対応できるようになった。
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2015年、SONYに開発チームがスピンアウトする形で新たな国産ドローンメーカーとして設立されたエアロセンス。かつてCTOだった佐部氏が代表取締役となり、更に進化している。別途、佐部氏のインタビューも掲載予定だ。