有人地帯での目視外飛行(レベル4)を実現するためには、上空における通信の確保などの環境整備、複数機体の運航管理等が課題となっている。
- Advertisement -
同実証は異なる事業者が、それぞれ異なる方法で運航管理システムと接続することを想定。
「鳥獣調査・物資輸送・空撮」の異なる目的でドローンを同一時刻・同一空域にて飛行した場合でも、
飛行位置を確認し、衝突を回避して安全に運用できることを確認したという。
実証には、ドコモのドローン用LTE上空利用プランを使用して、ドローンの位置情報を上空からリアルタイム送信し、NEDOの運航管理システムへ送信された。
実証実験の概要
(以下、プレスリリースより引用)
- Advertisement -
1.実証実験期間
2021年11月1日~2021年11月4日
2.場所
金沢工業大学 白山麓キャンパス(石川県白山市瀬戸辰3-1)
3.実証実験内容
ドコモが提供するドローン向け通信サービス「LTE上空利用プラン」の活用により、上空からドローンの位置情報をリアルタイムに送信し、ブルーイノベーションのデバイス統合プラットフォーム「Blue Earth Platform」※をベースに開発された運航管理システムを通して、NEDOが提供する運航管理システムへ送信します。同じ空域内で3台のドローンを同時運航し、ドローン同士が接近した際の運航管理システムからのアラートを確認し、相互に距離を取り安全を確保した運用を適切に行えるか確認します。
今回の実証実験におけるユースケース
- 鳥獣調査
- 鳥獣出没の調査や監視
- リアルタイム映像伝送(地上から5Gにて送信)
- 物資輸送
- 山間部への小口配送
- 災害時の緊急物資輸送
- 空撮
- 建物や建造物の高所点検
4.各社の役割
ドコモ | プロジェクト全体統括、ドローンの通信環境の提供(LTE上空利用プラン) |
---|---|
白山市 | 実証フィールドの提供・申請及び調整業務・地域住民へのお知らせ |
ブルーイノベーション | 飛行オペレーション、運航管理システム開発およびAPI接続開発 |
ドローンショー | 飛行オペレーション、運航管理システム接続用端末を搭載可能な独自機体の提供 |
※:Blue Earth Platform(BEP)とは、ミッションをベースに複数のドローンやロボット、各種デバイスを遠隔・目視外で自動制御・連携させることができる、ブルーイノベーション独自のデバイス統合プラットフォームです。複数のドローンやロボットをBEPで統合管理し、さらに各種OSやシステムと連携させることで、単体では成し得なかった広域での任意・複数のミッションを同時に遂行させることができます。