株式会社FLIGHTSは、太陽光パネルのドローン点検大手AirProbeと国内独占アライアンスを締結したことを発表した。
両者はPoCにて従来手法における90%以上の工数削減、類似サービスと比較して最大1/3のコスト削減効果を確認。
ソフトウェアのさらなる開発と日本へのローカライズを進め、太陽光パネル点検の国内利用者数No.1のドローン解析サービスを目指すとしている。
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背景
インドトップのソーラーデータ分析企業・AirProbeは、太陽光発電施設の施工やメンテナンスに関するシステムを提供。
世界各国で合計20GW、約40万施設以上と、世界トップクラスの太陽光パネル点検の実績を有している。
同社開発の同名ソフトウェア「AirProbe」は、金銭的コストと時間コストを大幅にカットできるなど、既存のドローンサービスと比べても最大1/3のコスト削減を実現できるという。
FLIGHTSとAirProbeの両社は、半年間のPoC期間中に国内O&M企業を対象に10社300MWの点検を実施した上で、コスト削減を基にした1.5~5%の収益改善を確認。
日本国内へのサービス展開に向けて、独占アライアンス締結に至ったとしている。
FLIGHTSは「今年度末までに2,000MW、来年度末までに5,000MW分のパネル点検の実施」と「来年度末までに、国内利用者数No.1のドローン解析サービスとなること」を目指し、 AirProbe社は、点検後の運営保守の一連業務にも利用できるようソフトウェアのさらなる機能開発、日本市場へのローカライズを進めるという。
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FLIGHTS代表取締役 峠下周平
「日本は海外と比較し、ドローンによる太陽光パネル点検の普及が遅れています。発電所も小規模な傾向があるため、システム開発にスケールメリットが働きづらい環境です。その結果として点検コストが割高になり、普及が遅れるという悪循環が発生していると考えられます。
AirProbe社は創業4年ながら、世界で20GW以上もの日本国内では到底実現できない豊富な点検実績を積み上げ、その実績を活かした高性能ながら低価格なソフトウェアの開発を実現しています。これを国内に展開することで、『圧倒的な低コスト』かつ『信頼できるドローンサービス』を提供し、O&M業界におけるスマート保安の普及に貢献してまいります。
AirProbe CEO Aditya Bhat
ドローンによる大規模な太陽光発電所の点検では、赤外線カメラとRGBカメラの両方から一貫した高品質なデータの取得が必要です。これによりクライアントに最高品質のデータを提供できます。
FLIGHTSは、日本全国で土木・インフラ点検の分野でドローンの運用・訓練を行い、日本全国で安全かつ低コストなドローン運用を行うことができる豊富な経験と高度なドローン運用ノウハウを蓄積してきました。これに加え、AirProbeがもつ数多くの海外企業との成功した提携実績により、日本にローカライズされた『ソーラー業界に真に貢献できるサービス』を、共に提供していきたいと考えています。