株式会社SPACE WALKERと日精株式会社は、
水素燃料電池ドローンに搭載するTYPE4の複合材高圧ガスタンクの開発などにおける戦略的パートナーシップ契約を締結したことを発表した。
両社が提携することで、宇宙開発で培われた技術の地上への転用を効果的に実現し、災害対応などへの水素燃料電池ドローンの活用の拡大を加速させたいとしている。
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災害や物流など様々な社会課題の解決手段としてドローンに期待が高まる昨今、
燃料電池ドローンは、バッテリーを搭載したドローンと比較して長時間の飛行が可能だ。
安心安全に飛行するために、燃料電池ドローンに搭載可能な軽量かつ頑強な水素タンクが求められている。
同契約は、
老舗企業である日精と宇宙開発技術を有するスタートアップSPACE WALKERが連携して、
オープンイノベーション体制で持続可能な社会に貢献するための戦略的パートナーシップ。
SPACE WALKERは、有翼式再使用ロケットの開発を手がける宇宙スタートアップ企業。
ロケット開発は、特に総質量の8割程度を占めるガス・液体燃料のための高圧タンクの軽量化が重要で、以前より商業化に向けた研究開発を進めてきた。
さらに、2021年7月にはCoMReD株式会社を吸収合併し、複合材高圧タンクを専門に開発する複合材技術部を発足させた。
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日精は、メーカー機能を持つ商社。
創立以来70年余りに亘り、産業資材分野、スポーツ分野で合成繊維、合成樹脂製品及び炭素繊維複合材料などを供給してきた。
特にメーカー機能としては、炭素繊維製高圧複合容器に代表される、高機能素材と独自技術を活かした製品を自社生産している。
(以下、プレスリリースより引用)
■日精株式会社 野村取締役コメント
水素燃料電池ドローンは、飛行時間を飛躍的に伸ばすことが可能となり、環境性能にも優れていることから、災害対応や物量などの分野に於いて大きな需要が期待されています。このような中で、当社は、両社が持っている各々の技術を融合し合いながら水素燃料電池ドローン用の炭素繊維製高圧複合容器の開発を進め、来るべき「水素社会の実現」に貢献してまいりたいと考えております。
■株式会社SPACE WALKER 眞鍋代表取締役CEOコメント
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今回の戦略的パートナーシップは、特に災害対応などに貢献する、長時間航行を可能とした水素燃料電池ドローン向けのTYPE4複合材高圧ガスタンクの開発を目的としています。複合材容器メーカーの老舗企業である日精と、ロケット開発において最先端技術を追求しているSPACE WALKERの相互のノウハウ・知見を持ち寄る事で、スピード感をもって社会実装できる事を期待しています。