ドローンの運用形態がLevel 3~4になることによって機体性能には長時間の飛行が求められるようになっている。エアロジーラボはハイブリッド電源を持つ長時間飛行が可能なAeroRangeQUAD(エアロレンジクワッド)を展示していた。
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エアロレンジクワッドは、6月より受注開始~12月発売を予定しているハイブリッド型ドローンだ。32ccの空冷2サイクルエンジンジェネレーター(発電機)により発電した電力で140分の飛行を実現(ペイロード無し時、ペイロード3.0kgで60分)している。昨年のJapan Drone展でも試作機を展示していたが、軽量化や素材の改良を施し今回の量産販売となった。
機体で特徴的なのは、カーボンによる一体成型フレーム。燃料タンク部が円形状のカーボン製リングフレームとなっており、軽量化と高強度を両立している。通常、このようなカーボンによる円形状は成形自体が難しいのだが、大阪のレーシングカーのシャシーやボディ(軽くて硬いカーボンを3次曲面的に成形する技術が必要)を製造している会社の協力を得て制作しているとのことで、複雑な形状の一体成型にも納得だ。
燃料を使ったドローンでは、より高次元の安全性が求められるが、このカーボン一体成型による強靭な機体フレームに加え、エアバッグやパラシュートと行った安全装置もオプションで提供予定。現在サプライヤーを検討中とのことで、技術を持った企業はぜひコンタクトしてほしい。
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エアロレンジクワッドは、今年の12月までにまず10機を製造予定、来年には100機の製造を目指している。販売先としては主に官公庁を想定、物流や災害救助というところを重点的に販売していくそうだ。