委託先のVAIO株式会社でドローン開発をする様子
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VFR株式会社は、2020年11月25日にドローンの国内における社会実装を加速していくための研究・開発拠点として、長野県安曇野市(VAIO株式会社敷地内)に「VFR インキュベーションHUB」を開設した。
同施設には、ドローンの開発試作、量産試作ラインを設置予定。量産以降は親会社であるVAIO株式会社に委託することができ、同施設と連携することで、開発から製造、アフターサービスまで一気通貫で対応できる体制が整うという。
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VFR インキュベーションHUB内でドローンを前に話す様子
VFRは、ドローン産業発展のための様々なパートナーシップの構築を検討する中で、2020年5月より株式会社自律制御システム研究所(以下:ACSL)と協業を開始し、社会実装可能な物流用ドローン機体の開発にも着手している。また、長野県の依頼を受けて土砂崩れにより人が立ち入れないエリアの被害状況調査をACSLと共同でドローンを用いて実施。以来、長野県の課題をドローンで解決するソリューションの提供を強化していく方針で、VFRは長野県と連携を密にしている。
今後さらにパートナーシップを拡大しながら、社会実装可能なドローンの研究・開発・製造を加速し、長野県への協力体制を強化していくために、今回の「VFR インキュベーションHUB」開設にいたったという。日本の産業用ドローンの多くが量産前の製造プロセスが確立していない段階にあるが、同施設の開発試作、量産試作ラインを活用することで、こうしたドローン開発に柔軟に対応し、早期に量産フェーズに進めていくことを目指すとしている。