電測用ドローン
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関西テレビ放送株式会社は、ドローンを利用した地上デジタル放送用の電波測定システムを開発し、テレビ中継局の電波放射パターン(アンテナから電波が発射される方位と強さのグラフ)の測定に国内で初めて成功した。
測定飛行中の電測用ドローン
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電波の放射パターンはアンテナを製造後に工場で測定されるが、従来は鉄塔に設置後はこのデータを基に電測車で電界強度をフィールド測定することにより、放射パターンの通りに電波が発射されていることを確認するしかなかった。今回新たに開発した小型の電測ユニットをドローンに装着し、アンテナの周囲を自動的に旋回することで水平方向の電波放射パターンを短時間に測定できることを確認した。
電測用ドローンの系統略図
同社は2017年から同開発を行なってきたが、これまでは撮影用のドローンにミニPCと電波測定器を搭載し、飛行後に地上でドローンの航路軌跡と測定値をそれぞれ取得してPCで計算していたため、電波放射パターンの取得に時間を要していた。
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設計値と測定値
今回開発したシステムでは、通常はカメラを接続する通信ポートに、PCと電測器で構成される電測ユニットを接続、飛行中にドローンから得たGPSデータ(飛行位置及び時刻)と電測器から得た電界強度(電波の強さ)を無線LAN経由で地上のタブレットに伝送することで測定者は簡単なメニュー操作により、飛行直後に電波放射パターンを確認できる。
検証フライトでは複数の中継局でドローンのカメラによる目視点検と同時に水平方向の電波放射パターンを測定し、同システムの実用性を確認した。