トップシェアのDJI社に対抗すべく、Yuneec社は新しい製品を披露した。それがCES2016で発表された「Typhoon H」である。同社の投資先であり協業しているIntel社CEO Brian Krzanich氏は、Keynoteステージでも「Typhoon H」を披露した。ドローンファンにとっての新たなカテゴリーを開拓した。より高度な機能が欲しいというユーザーの声に応え、Typhoon Hはこれまでに比べ手頃な価格で、ハイエンドなプロ向け機能を搭載している。6つのローター、360度のジンバルカメラ、折りたたみ可能なランディングギアを備えたTyphoon Hは、Yuneecのスタンダードとなっている安全性、操作の簡単さ、そしてレディ・トゥ・フライも持ち合わせた上で、1799USD(約21万1080円)で販売される。
- Advertisement -
(C)CTA CES2016 KeynoteでIntel社CEO Brian Krzanich氏は「Typhoon H」でIntel社RealSenseテクノロジー搭載機能のデモを行った
新たなCGO3+カメラを載せた360度ジンバルカメラは、4K映像及び12メガピクセルの静止画を無限のパンニングで可能にする。更に、ランディングギアは飛行中にシームレスに折りたたまれ、撮影の邪魔になることも無い。Typhoon Hは、Point of Interest、Orbit、Curved CableおよびJourneyといった新たな飛行及び撮影モードも搭載している。超音波を使った近接センサーによる衝突回避を始めとする革新的な安全装置、そしてモーターが停止してもTyphoon Hを安定させるフェイルセーフシステムも併せ持つ。
- Advertisement -
我々の中心的なミッションは、新しく、優れた創造的可能性を全ての人に届けることである。我々はプロ向け機能をいくつも搭載したTyphoon Hを通して、消費者が何を期待してドローンにお金を払うべきなのかを再定義した。現時点では、能力と価値において、Typhoon Hは他のどのドローンも大きく突き放している。
とYuneec社 CEO Yu Tianは説明する。
Typhoon Hには、ユーザーフレンドリーかつコンパクトなデザインという、更なる利点がついてくる。着脱用のツールを使えばモーターをすぐに取り外すことができ、各ローターアームはフライトポジションから素早く折り畳まれることで、特別にデザインされたハードケースまたはバックパックに入りコンパクトかつ簡単に持ち運びができる。質量を減らしつつも耐久性を上げるために、カーボンファイバーが広範囲にわたって用いられている。
Typhoon Hはプロ向けのクオリティとなっているAndoroidベースのST16コントローラーも付いており、7インチのディスプレイとHD 720pでのビデオダウンリンクを通してリアルタイムに映像を受けることも可能である。
- Advertisement -
Intel入ってる!
用途に特化したモジュールを追加できることで、Typhoon Hはアマ/プロ両者にとっての次世代プラットフォームとなっている。今後予定されているアドオン機能には、Intel RealSense Technologyをもとにした高度な衝突回避、そして優れた赤外線カメラモジュールがあげられている。
Typhoon Hは、Typhoonファミリーが重視してきたジオフェンシング、Variable Speed Control、Dynamic Return Home、Low-Battery Return Home、FAA No Flyといった安全装置も引き続き持ち合わせている。Typhoon Hは前述の通り、販売希望価格1799 USDで展開される。なおTyphoon Q500のシリーズも引き続き、販売希望価格899.99 USDで展開される。いよいよ日本進出も噂されているYuneecからますます目が離せない!