今回のCES会場では多くのドローンが出展されており、DJI、Parrot、3DR(ブース出展は無く技術協力)などのメジャーをはじめ、話題のドローンメーカも名を連ね会場を賑わせた。リストにLilyの名前があったが、結局CTA(コンシューマー技術協会)が主催するInovation Awardを受賞したがブースの出展は見送ったようである。
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Lilyは、昨年から人気で話題を読んでいたが、オーダーされたドローンの出荷が遅れるという旨を発表したのだ。2月に予定されていた発送が延期になり、顧客の元に届くのは今夏を予定しているという。もちろん、すでに顧客は499ドルから799ドルのお金をLilyに払っている。この件もあり出展を避けたのでは?と憶測を呼んだ。
Lilyは顧客対応のために投資家から投資を募り、1500万ドルの資金が調達した。投資家はSpark Capitalをはじめ、SV Angel、Stanford-StartX Fund、ミュージシャンのスティーブ・アオキ、元サンフランシスコ49ersのクォーターバックJoe Montana。Spark CapitalのBijan Sabetは以下のように述べている。
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Lilyはデザイン、テクノロジー、ビジョンを組み合わせてユニークな製品を作った。彼らの顧客に素晴らしい経験を届けるということに関する情熱と行動を賞賛するよ。
ドローンのマーケットは熾烈を極めるが、Lilyが彼らのドローンのコンセプトビデオを発表した際に非常に注目を集めた。防水仕様で、ユーザーの動きを空から自動的に追跡し、カヤックだろうとスキーだろうとあらゆるシーンでハイクオリティの映像撮影を可能にする。そして自動的にユーザーの元に戻ってきて、ユーザーの手のひらに着陸、同時にローターも停止する。以下がLilyのビデオを見ればその様子が一目瞭然だ。
Lily創設者のAntoine BalaresqueとHenry Bradlowは配送の遅延はソフトウェアの問題だと説明している。この問題により、追加テストが必要となっており、現在は200台のドローンがユーザーが使うような状況下でテストが行われており、Lily側からはもう少々時間が必要というコメントが発表されている。Lilyのドローンが世の中に飛び回ることはできるだろうか。ユーザーも注目しているだけに、テストの結果に期待したい。