米Intelは2016年1月4日(現地時間)、ドイツの小型無人飛行機(ドローン)を開発しているAscending Technologies(以下、アセンディング)を買収することで両社が最終合意したことを公式ブログにて発表した。買収額や条件については明らかにしていない。
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Intelとアセンディングは以前より提携関係にあり、Intelは「RealSense(リアルセンス)」テクノロジーのリアルタイム深層認知技術にアセンディングの衝突回避アルゴリズムを採用している。両社が持つ技術を組み合わせることで、ドローンが障害物に衝突することを防ぎ、安全性を向上させることができるとしている。
3次元空間の深さ測定やマッピング、顔認識、ジェスチャー制御などが行える3Dカメラ技術リアルセンスをオンボードに持った、アセンディングのヘクサコプターAscTEc Fireflyの飛行
アセンディングは2007年に設立。ドイツのバイエルン州クライリングに本社を置いている。ドローンの製造および自動操縦ソフトウエアの開発を手がけており、これまで1,000台以上のマルチコプター型ドローンを製造販売しているという。
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Intelは昨年8月にも、中国のドローンベンダーYuneec Internationalとの提携を発表し、ドローンをIntelの戦略ロードマップに加えていることを公言していた。当初IntelがYuneec Internationalに投資した額は6,000万ドル。
また昨年のCESではIntelのブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO)による基調講演にアセンディングのドローンがステージに現れた。現地時間の5日に開催される同氏のCES2016前日に開催されるプレスデー基調講演の場でも、大々的に紹介されることが予測される。
※実際に登場しデモが行われました!
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(山下香欧)