VFR株式会社は、株式会社自律制御システム研究所(以下:ACSL)と日本国内市場向けの用途別産業用ドローンの機体開発において2020年5月より協業を開始した。同協業を皮切りに、VFRはドローン産業発展のためのエコシステム構築に向けて、その他にも様々なパートナーシップの構築を随時検討し、実施するという。
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共同開発に取り組む予定の既存機体(左からMINI、PF2)
VFRはドローンによる社会インフラの革新を推進・加速する機体およびコンポーネントの開発、ソリューションの提供を目的に2020年3月に設立。親会社であるVAIO株式会社のPC事業で培った高度な設計・製造技術や国内外のサプライチェーンのマネジメント能力等の強みを活かし、多様な関係者とのオープンな共創を通じて、ドローンの可能性を拡張し、発展させていくことを目指している。
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ACSLは、高い画像処理・AI技術による最先端の自律制御システムを有し、高性能なドローンの開発から販売までを担う、国内ドローン業界を牽引する企業。今後、コアとなる独自技術の開発に投資を行い、量産モデルをよりスピーディに市場に投下するべく、積極的に外部パートナーと連携する方針を掲げていくという。
VFRとACSLは共に、国内における産業用ドローンの本格的な普及には、用途別に性能・機能が最適化された社会実装可能な量産機体及びソリューションの開発が急務であるという課題意識を持っている。両社の知見や技術的な強みを掛け合わせることでその解決により大きく貢献していきたいという考えが一致したことから、同協業が実現したという。
VFRのコンピューティング技術・ロボティクス技術とACSLの機体開発技術・自律制御技術等を活用し、ACSLの既存機体(PF-2、MINI等)のアップデート並びに用途別に最適化した新機体の共同開発を行い、2021年以降の順次導入を目指している。加えて、機体開発にとどまらず、高度な産業用ソリューションを開発していくことも視野に入れ、共同での調査・検討を開始する。