フランスのドローンメーカーParrot社といえばドローン黎明期の頃から大きく発展した企業の一つだ。コンシューマ市場でDJIとの競合から、エンタープライズ市場へ以降した同社は、いよいよ米国の軍事市場でのポジションを確立しようとしている。
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海外で製造されたドローンのセキュリティに対する懸念が高まる中、データセキュリティの格差を解消するための米国の取り組みの一環として、米軍の要件を満たす製品が求められている。 Parrot社は、短距離偵察ドローンプログラムの運用評価を行っており、米国内での試作品の製造を開始する予定だという。
2019年4月、米陸軍と国防イノベーションユニットは、軍事用の短距離偵察試作ドローンを開発するため、Parrotと追加の商用ドローンメーカー5社を選定。Parrot社は2019年5月から11月にかけてドローンの試作機を開発した。Parrot社は、米陸軍仕様の専用ドローンのエンジニアリングに向けて、パリを拠点とする同社で研究開発に注力した。2019年11月に試作機が完成し、初期テスト段階は2020年1月まで続いた。初期の好ましい結果を受け、Parrotは、パートナーのNEOTech社と共に2020年7月に米国陸軍と国防イノベーションユニットに納入予定の最終プロトタイプの完成を急ぎ、最終調整を行っている。
電子機器製造における40年以上の伝統を持つNEOTechは、主に航空宇宙・防衛産業、医療製品、ハイテク産業市場での高信頼性プログラムを専門としている。NEOTechは、米国内に優秀なエンジニアリンググループと複数の製造拠点を持ち、その優れた顧客サービスと高レベルの業界固有の認証でよく知られている。このパートナーシップ契約は、防衛・セキュリティ市場に特化したアプローチを通じて米国での事業拡大を目指すParrot社の戦略を強化するものとされている。
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このような戦略的なプロジェクトで国防総省と協力できることを光栄に思います。私たちは、過去12ヶ月間の試作品の取り組みで設定された高い基準を満たすことに成功し、この最終段階に入り、米国での生産を開始することを楽しみにしています。
とParrot社のセキュリティ・防衛担当副社長であるLaurent Rouchon氏はコメントしている。