GoFlyが賞金100万ドルを個人の革新的なフライング・デバイスに与えるというが、まだ受賞者が決まっていない。5つの参加チームがすでに開催された飛行審査のファイナルに参加したが、いずれも賞を得るに足る条件を満たさなかった。
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2月27日から29日、カリフォルニア州、モフェット・フェデラル・エアフィールドに集合した参加者には25万ドルの準優勝賞金2つ、そして100万ドルの優勝賞金が用意されていたが、結局飛行には至らずに終了した。
現時点でどの参加者も優勝賞金に値する条件を満たしていなかった。しかし、近い将来優勝できるのではと我々は期待している。優勝者を発表し、全参加者の革新的な技術と発想を祝えることを心待ちにしている。
こう語るのはGoFlyの広報担当だ。
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3800人の発明家からなる854以上のチームが103か国よりこのGoFlyチャレンジに参加した。どれもパーソナル・フライングデバイスの開発を刺激するものだった。10チームが第一段階で2万ドルの賞金を授与され、第二段階では5チームに5万ドルが授与された。ファイナルには5チームのみが残り、24名がうるう年の日に開催された同イベントで各々の機体のコンセプトを発表した。
GoFlyコンテストの協賛団体であるVertical Flight Societyのエグゼクティブディレクターを務めるMike Hirschberg氏は、このような難しい技術コンテストの初めの段階において参加者が条件に達せないというのは特に珍しいことではないと言う。
例えば、2004年に、DARPAが初めて100万ドルをかけた自動運転車コンペ開催時に、レースを完走は、ゼロ。しかし翌年、5チームが132マイル(212キロ)のコースを完走し、そのうちの1つはのちにWaymoとなった。
テスト基準、トライアル、決められた時間と場所でデモンストレーションをしないとならないという試練、これらすべてがチャレンジなのだ。しかし参加チームはそれを可能だと示してくれた。多くはパーソナル・フライングデバイスを開発するというゴール達成まであとわずかだった。そう遠くない将来、彼らは各自のデバイスを披露できるだろう。
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優勝者は現れなかったがイベントでは別の賞を獲得したチームがあった。それが、東京を拠点とするteTra Aviationが3つの機体で、イノベーターに授与される10万ドルのプラット・アンド・ホイットニー・ディスラプター賞を受賞した。GoFlyの創設者でCEOのGwen Lighterはこう語る。
teTraチームは技術デザイン、そしてクリエイティブな腕前を披露し、GoFlyコンテストを設立したときに応援したいと思う技術そのものだった。ユニークなパーソナル・フライングデバイスを作成した同チームが革命的なヒューマンモビリティを開発していく段階を我々もサポートしたいと思う。
Pratt & Whitneyエンジニアリング事業のシニア・バイスプレジデントであるGeoff Huntは語る。
ディスラプター賞は現状打破に挑み、ユニークな発想で複雑な問題を考え、安全は勿論、信頼性、耐久性、システムインテグレーションを考えたチームを認めるためにあります。
東京大学博士課程に在籍し、teTra AviationのCEOである中井佑氏はこう語る。
チーム全員が受賞を喜んでいる。パーソナル・フライングは輸送の未来であり、いつか全ての人がどこでも離着陸できるような日が来ると確信しています。