前回に引き続き、ドローンで使用する工具をご紹介します。今回は工具と言うより道具も含めていきたいと思います。
- Advertisement -
切ったり、削ったり、穴開けたり
意外と重宝するのがヤスリです。普通の金属用のヤスリも使いますが、カーボン素材を相手にするときは、すぐ削れなくなってしまうのでダイヤモンド加工されたものを使います。メーカーは忘れましたが、ある程度の値段のものを買っていたと思います。ツボサンというメーカーのヤスリを手に入れたいと思って1,2年経っています。目詰まりしないらしいです。
アルミのアングル材などをよく加工するのですが、きちんと測って穴を開けたつもりでも、多少ずれてしまうことがあるので、丸いヤスリで位置合わせをします。かなりずれていてものすごい長穴加工になることもあります。ピッタリ想定どおりに穴を開けられれば、長穴加工など必要なく、余計な作業などしなくてもよいのですが、穴開けは意外に難しいのです。
- Advertisement -
ヤスリで削るには範囲が大きい場合は電動のリューターが活躍します。歯医者さん嫌いな人には嫌な音らしいですね。長穴加工もあっというまです。この手の工具はPROXON製が多いですね。個人的にはPROXONはあまり好きではないです。PROと書かれていますがプロ用ではないです。あくまでホビー用です。どこが違うかというと、連続使用時間です。ホビー用は大体15分使っているとモーターが熱くなってしまいます。プロ用ならずっと使えます。ただし、数十万しますね。動力も電動ではなくエアーのものもあります。PROXONは安くはない工具なので、ちょっと中途半端なんですよね。
カッターは大小使い分けています。小さい方は45度に刃が寝ているものを使っています。折って使えばデザインナイフの刃にもなるようです。とても切れ味がよく、細かい作業に向いています。刃先が丸くなったらすぐ折って新しくしています。写真は刃の角度を見せるためにわざと刃を出していますが、怪我の原因になるのでその都度しまうようにしましょう。大きい方は硬いものや大きく切るときに使います。使い分けが肝心です。
- Advertisement -
これはスパチュラといいます。粘土細工をつくるときによく使いますが、私は3Dプリントされた造形物からサポート材を剥がすときに使っています。ちょっと無理をしたら一方がかけてしまいました。もっと色々種類があるので買い足したいです。ちなみにこれは先輩からの貰い物です。
ピンバイスは電動ドリルを使うまでもないちょっとした穴あけ用の手動ドリルです。ドリルの径によってチャックを組み替える所作が好きです。ずーっと昔にプラモデル用で買ったピンバイスを持っていたのですが、どこかにいってしまいました。なくすものではないと思うのですがね。それがとても使いやすかったんです。なくした工具ってなぜか思い出フィルターがかかるのか、とても良かった印象だけが残るんです。不思議ですよね。そして、ピンバイスを使うたびになくしたピンバイスをふと思い出します。書いていて思ったのですが、きっとこの感覚は誰とも共感できる気がしないのでこの辺にしておきます。
カッター以上のものを切るときはのこぎりを使います。このピラニア鋸は、アルミからプラスチックまで簡単に切れるので重宝しています。アルミもあっという間に切れるので電動工具使うほどでもないときは、のこぎりで済ませてしまいます。
計測・ケガキ
工具と呼んでいいのかわからない分野に入ってまいりました。
テスターです。電圧、電流、抵抗値などが測れます。配線を作ったときに短絡してないか、断線してないか、ちゃんとした電圧になっているかを調べています。値段がピンからキリまであってなかなか選び辛いです。コネクターを圧着して配線を作成した際は必ずテスターでちゃんとつながっているか、どこかショートしていないか確認しています。
デジタルノギスは3Dプリント用の設計をする際に、径を測ったり、長さを図るのに使っています。3Dプリント用なのでそこまでの精度は必要ないですが、以前安いものを購入したら電池がすぐ切れるものがあったので、シンワ製のものを使っています。
ケガキとケガキコンパスはアルミやカーボンを加工するときに印をつける際に使います。マジックだと太すぎるんですよね。細い傷をつけるイメージです。よくノギスを使う方がいますが、計測する際に誤差が出るのでおすすめしません。正しい使い方をしましょう。
ポンチは穴をあける祭の印とドリルの刃が踊ってどこかにいかないように跡をつける工具です。さらにこれはオートセンターポンチといい、ハンマーで打つ必要がなく、押し付けるだけでバネの力により跡が付けられます。自動車のサイドガラスはこれで簡単に粉砕されるので、水没時の脱出用にいいのではないかと思っています。
共用の工具
個人所有の工具以外にも、共有のものもあります。ただ、工具というよりは工作機械というジャンルですが。
たくさん穴開けたり、正確に穴をあける際はボール盤を使います。あと、ハンディタイプのドリルは基本的に6.5mmぐらいのドリル刃までしかつかないので、大きな穴を開ける際にも重宝します。これは流石に共用工具です。まぁ自宅にもボール盤ありますけど。
グラインダーですが、台座につけてアルミ材を切ったり、カーボンを切断するのに使います。本当はバンドソーや高速切断機があれば良いのですが、最近そんなに大きな加工をしなくなったので、これで十分かもしれません。
それら大きな音のでる工作機械系はデスクとは別に作業スペースを構えています。それでも結構な音はしますが。
作業台と棚はちょうど良いものがなかったので、ホームセンターで板を買って、切ってもらい組み立てました。下には小型なエアーコンプレッサーもあるので、エアツールもある程度は使えます。
何回か言っていますが、あとは旋盤とフライス(もしくはCNCフライス)など工作機械がもっとほしいですね。
安全対策と便利なもの
工具を使う上で、安全対策は必須です。怪我をしてしまうと作業も止まるし、ドローンの操縦に影響が出る可能性だってあります。
そこで、防護メガネは必須です。穴をあける、切るといった作業は破片が飛ぶことがあります。目はちょっとでも異物が入ると大変ですし、治りも遅いです。必ず守りましょう。
同じアイウェアでもちょっと毛色は違いますが、最近はルーペをよく使います。細かいピッチのコネクターをカシメないといけない場合は、とてもじゃないけどよく見えません。そんなときにメガネ型のルーペは便利です。LEDライトも付いているので更に見やすいです。AMAZONで数千円でした。このルーペはお尻の下にしくと壊れます。
組み立て、分解にネジはつきものです。そんなときに磁石付きのネジ皿が便利です。ただ、写真のように行きどころのないネジたちが常に残ってしまいます。困ったものです。
工具に関してはネタが尽きません。まだまだ欲しい物も多いです。だいたい工具は、ホームセンター、アストロプロダクツやファクトリーギアなど工具専門店、amazonやモノタロウなどのWEB通販を利用しています。でも、実際触って眺められる店舗が好きですね。新たな発見も多いです。
また、工具の種類、収納方法を見ると、その人の仕事への取り組み姿勢を見ることできる気がするのは、私だけでしょうか。