ベルギー、アメリカ、ケニアに本社を持ち、国際的ドローンソリューションを提供するALX SYSTEMが、最新マルチコプターUAV「ALX Vanguard 2020」を展示していた。ブースはサウスホールにあったがドローンエリアではなく、ベルギーが支援する企業が集まる中で一角を使っての出展だった。
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展示はベルギーの企業が集まるエリアの一角で行われていた
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最新機の情報はLinkedINで紹介されている
同社が開発するVanguardシリーズ最新機のスペックは、4~8つのプロペラを持ち、本体はアームも含めた長さが135~155cm、畳んだ状態では80~90cm、重さは6.5~11kg、連続飛行時間は35~75分で最大30kgの重量を持ち上げられるペイロードを備えている。飛行速度は秒速20mで、雨風熱に強く秒速12mの風速に耐えられ、-10度から50度の温度でも安定した自律飛行ができる飛行性能は、NATOが行っているUAVコンテストで優勝しているほど高く評価されている。
NATOのコンテストで優勝したこともある
セキュリティへの対応も完璧で、軍事レベルの暗号技術が用いられている独自のオペレーションシステムであるALX OSを装備し、プライベートなラジオリンクまたはクラウドを介して、軍事、政府、民生用のあらゆる種類のミッションに対応する。512個のCUDAコアが標準で組み込まれているオリジナルのAIエンジン、ALX Visionが搭載されており、収集したデータを飛行中にリアルタイムで分析することも可能だとしている。
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主な用途としてはアンチドローン対策であるが、それ以外にも国境や自然公園といった特定エリアの監視、緊急救命活動の支援、インフラ点検でも高い性能を発揮する。5年前からVanguardの開発を手掛けており、200万ユーロの投資を受けて軍でも活用できる機体を開発できたとしている。
軍用意外の用途も紹介されていた