DJIが、高性能の農薬散布用UAVを11月27日に発表した。8個のローター(回転翼)を備えたAgrasは、農薬散布のため10kgの液体を積み込み、1時間に7~10エーカーの面積に散布可能。手動による農薬散布に比べ、40倍以上効率的に行えるという。最速秒速8メートルで飛行し、飛行速度に合わせて噴霧の強度を自動的に調節し、農薬液を常に均等に散布することが可能。
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DJI創業者兼CEOフランク・ワンは以下のようにコメントした。
DJIの農業用UAVの発表は、当社の比類のない知識基盤と開発スキルを示すものです。またこの新製品により、DJIが一般消費者に究極の空撮体験を提供するだけでなく、生産性を向上させ、様々な業種に関わる多くの皆さまに利益をもたらすことができることを証明しました。
Agrasは、DJIの業界をリードするフライトコントロールシステムとマイクロ波レーダーを搭載し、センチメートル単位の精度を実現。飛行中、UAVはリアルタイムで地形をスキャンして自動的に農作物からの高さと距離を維持し、作物に最適な量の農薬を散布行う。また、リアルタイム通信を可能にするDJIのLightbridge 2 映像伝送システムも搭載。
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Agras MG-1の機体は密閉され、統合された遠心冷却システムを搭載しており、モーターの寿命を最大3倍にまで延長することが可能。三重フィルターが、水滴やほこり、大きめの粒子状物質などの機体内部への侵入を防ぎ、不純物の混入による摩耗を防止。飛行中、UAVは機体前部の吸気口から機体内部に空気を取り込み、三重フィルターによりほこりなどの不純物は取り除かれ、機体のアームやモーターを通過し、すべての部品と内部機構の熱を捕えて、外部に放出される。
折りたたんで収納可能
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インテリジェントメモリー機能は、Agras MG-1が散布液の補充やバッテリーの再充電のため一旦帰還した後に、帰還前に最後に記録された場所から再び飛行・散布を再開も可能。 ユーザーは、カスタムDJIリモートコントローラーによりAgrasを操作することができます。省電力設計のディスプレイパネルは、リアルタイムでフライト情報を表示し、一回の充電で長時間の使用が可能だ。
Agras MG-1 は、中国と韓国で先行発売され、続いて他の地域でも発売する予定。 日本での発売、販売価格などはまだ未定だという。