ドローン空域のセキュリティ対策技術を開発するリーダー的企業であるWhiteFoxがCESに初めて出展し、ドローンの監視や対策を行うカウンタードローンシステム「DRONEFOX」と「SCORPION」を展示した。彼らによると、空港やスタジアム、刑務所といった場所に潜在的な脅威をもたらすドローンのほとんどが民間パイロットによるもので、衝突や施設の損傷といった事故を引き起こしているという。これまでなかった空の脅威に対応するため、警察や警備関係者が使える高度なカウンタードローンシステムが必要とされている。
- Advertisement -
「DRONEFOX」は独自のアルゴリズムにより目視では捉えられないドローンの検知と識別を行う、効果的で合法的なシステムである。指定したエリア内を飛ぶドローンを自動で検出し、許可されているかどうかを正確に識別できる機能は、専門家からも性能の高さが評価されている。システムはソフトとハードがセットになっていて、ブラウザでウェブコンテンツを見るように簡単で直感的に使える。対策もワンクリックで自動で安全な方法が提示されるので、ドローンを飛行不能にするジャマーとは違って人材の負担も不要だ。
- Advertisement -
「DRONEFOX」は専用のハードウェアにインストールした状態で提供される
「SCORPION」は軽量で持ち運びできるカウンタードローンテクノロジーで、主に軍用もしくは限定されたエリアに特定の期間だけ使用するといった場合に向けて開発されている。デバイスの大きさはスマホぐらいのサイズで、「DRONEFOX」と同様に不審なドローンを検知、識別するだけでなく、対策まですべてを自動で行える。
「SCORPION」は移動しながらでも使える軽量コンパクトさがポイント
こうした識別を行うため、米国ではFAAがすべてのドローンにIDを付与すると発表しているが、そのFAAがWhiteFoxのブースのすぐ近くに出展していたのは象徴的だったともいえる。来年はこうしたドローン本体よりも、ソリューションに関する展示も増えるかもしれない。
- Advertisement -
CESにはFAAも出展している