スマートフォンが、ドローンに変身したらどうだろうか?ドローンメーカーxCraftは、iPhoneやAndroidのドローン化という目標を掲げている。現時点でも実際に、ドローンのテクノロジーを変え、ドローンを身近なものにしつつあるのだ。これは、Phone Drone思想による開発がなせる技である。スマートフォンの進化に敏感な私たちにとっては、夢のような話だ。
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Phone Drone思想は「こんな面白いことになぜ、今まで誰も取り組まなかったのだろう」という視点に基づいている。その発想はシンプルなのだ。お手元のスマートフォンを、ドローンを管理するインターフェースとしてではなく、ドローン本体として使えばいいのではないか。スマートフォンをドローンそのものとして使う技術は、そう簡単でない。しかしこの技術こそが、あなたのスマートフォンの基本的な機能をドローンへと変身させる、xCraftの魔法の秘密だ。スマートフォンのGPS、高精細度カメラ、処理能力は、ドローンの核としてそのまま活用する。ドローンはPhoneケースとして、その魅力を倍増させるのだ。
Phone Droneをスマートフォンのシンプルな機能だなんて、勘違いしないでほしい。これは非常に有望な、空飛ぶマシーンなのだ。スマートフォンとの統合によりPhone Droneは、大半のドローンを機能的に超越する。さらに、大衆の心に近づくプラットフォームになりうるのである。APIのオープンソース化は事実、ドローンの使用法やインターフェースの可能性を無限大にする。現時点では高額なドローンにしか備わっていない機能が、無料もしくは安価で得られるようになるのである。その機能として、Apple Watchとの統合による衝突防止、高度な測量、多数のパラメーターによる自動飛行などが挙げられる。基本的なアプリケーションで、自動飛行や地図作成、デバイス同士のセット化をまかなえるようになるのである。
ドローンと相互作用し、ドローンと共に大空を駆け回ることができるのは、当然だが、スマートフォンのコミュニケーション機能のおかげだ。Phone Droneの群れが空を舞う様子を撮影し、YouTubeにアップするのが待ちきれないだろう。複数が群れをなして移動する技術は、日常でも役立つ。救命救急隊がより効率的に救助エリアを探し出し、消防士が現場を多方面からモニタリングすることができるのだ。その使用法は、無限大だ。全ては、理想を追い求めるxCraftのヴィジョンの賜物なのだ。
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しかしながら、どれだけ機能が優れていようと真の利益や資本がない限り、Phone Drone気風は机上の空論のまま終わってしまう。クラウドファンディング「キックスターター」の勢いが裏付けているように、アーリーアダプターたちが熱狂の色を見せているのだ。
あなたも実際に、Phone Droneが棚に並んでいる光景を想像してみてほしい。心が動かされないだろうか。投資家たちの声に、耳を傾けてみてはいかがだろう。アメリカのテレビ番組「Shark Tank」での出来事である。「Sharks」と呼ばれる投資家たちの前でビジネスについてプレゼンし、投資してもらうことを目指す番組だ。
結果として、Phone Droneは熱狂の渦を巻き起こした。なんと投資家たち全員が、Phone Droneへの協力を申し出たのである。近日中に商品化テストや批評がなされ、その後すぐにPhone Droneが世に送り出されることを期待したいところだ。