米国のカレッジスポーツ協会の1つ、アトランティック10カンファレンス(A10)がスポンサーをするクロスカントリーチャンピオンシップの中継において、一部をドローンによる空撮を取り入れて行うというオペレーションが行われた。ライブプロダクションの担当はリッチモンド大学所属のビデオプロダクションであるスパイダーTV。空撮にはDJI Phantom3を採用し、Skycamのように男女種目両方とも空から各大学チーム全体を捉えるシーンを撮影した。
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Phantom3にマウントしたカメラからのライブソースは、HDMI出力モジュールを介して直接、グランドにあるNewTek社のライブプロダクションシステムTriCasterに入力され、1カメラソースとして切り替えられながらライブキャスティングが行われた。TriCasterは大学カンファレンスリーグの中継の現場で多く利用されている実績を持つ。
マラソンも同様だが、クロスカントリーもコースの定点を過ぎ去る選手を撮影するだけなく、空から見下ろした状態で広い面積を捉えることで、どの選手がグループの先頭になってリードしているかなどの様子が一目で掴める。今回の競技中継では、ドローンカメラのほか、通常のリフト、ターン、フィニッシュラインでの定点カメラが置かれ、マルチソースの切り替えにグラフィックスやインスタントリプレイを盛り込んだストリーミング中継が、A10ネットワークの無料視聴サイトで公開された。
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A10は2014年から15年のアカデミックイヤーにおいて、NCAA公認スポーツ選手権のスポンサーを務めている。クロスカントリーもその1つの競技。
(山下香欧)