Softbank子会社のHAPSMobile社は、成層圏における遠距離通信基盤システムを提供するにあたり、2019年4月にリリースされた太陽光発電による無人航空機「HAWK30」を、ハワイ州ラナイ島成層圏で飛ばすための許可証を連邦航空局より8月に取得したと発表した。
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公立大学研究機関によって運営されているPPUTRC(環太平洋無人航空機システム飛行試験プログラム)との共同事業の一環として、HAPSMobile社はPPUTRCを監督するアラスカ大学と、ハワイ大学と共に、HAWK30を使用した成層圏での試験飛行を行ってきた。アラスカ大学が3者を代表して、連邦航空局に飛行許可証を申請し、認可を得た。
この飛行許可証の交付に関して、HAPSMobile社、アラスカ大学、ハワイ大学は、2019年度中のラナイ島での試験飛行に向けて、島内当局との調整や事業に関係する法令や規制への配慮をしながら、安全検証を行い準備を進めていく。3者はまた、地元住民に向けて安全面について議論し、将来のHAPS活用ビジョンへの理解を深めてもらうことを目的とした説明会を開催する予定だ。
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Softbank社の代表取締役兼CTOであり、HAPSMobile社の代表取締役社長兼CEOであるJunichi Miyakawa氏はこう述べている。
連邦航空局より今回の飛行許可証を受け取れることをとても嬉しく思います。成層圏から遠距離通信コネクティビティを提供するというこの壮大な挑戦において、この認可を受けることは大きな一歩です。HAPSへの投資を通して世界の情報格差をなくし、モバイルネットワークに革命を起こすという我々のゴールのため、取り組み続けます。
HAPSMobile社はアラスカ大学やハワイ大学との協力の一方、ラナイ島での試験飛行やその他の事業に注力し、自社のHAPS事業を前進させていく。さらに、HAPSの利点を活用しながら、環境保護や農業への寄与を含め、ラナイ島内の多くの地域への貢献を目指している。