DJIがCES2015で、参考出展していたInspire 1 4Kカメラマウント用のハンドヘルドユニットが、「OSMO(オズモ)」としてリリースされた。OSMOはWi-Fiとカメラ制御が実装された電源式ハンドグリップだ。10月14日出荷を前にDJI JAPAN 本社でメディア向けに内覧会が開催された。また評価機を手にする機会があったので実機撮影を交えながら紹介して行こう。
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OSMOを使用したプロモーションビデオを製作したMatthew Carmody氏が実際にOSMOをデモンストレーション
グリップ部位のサイズは61.8 x 48.2 x 161.5mmで重さは201g。当初のコンセプトのとおり、Inspire 1のカメラとジンバルを装着して利用できる。
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OSMOのカメラはDJIのZenmuseシリーズで、標準についてくるDJI X3(Zenmuse X3)カメラは、4K(4,096×2,160/24/25p)から1080pであれば120fpsのスローモーション撮影も可能。静止画は1200万画素。カメラをハイスペックのMFT仕様のX5やX5Rに付替えることも可能。X3のFOVは94度。カメラ部位は360度回転でき、タイムラプス、長時間露光、360度パノラマ撮影も可能。
記録メディアは、microSDで、動画フォーマットは、MP4/MOV (MPEG-4 AVC/H.264)。レンズにはねじ込み式の保護フィルター(UVフィルター)が付属で交換可能。オプションでNDフィルターなども用意されているらしい。microSDカードのスロットが側面にある。背面にはmicroUSBのポートがありファームウェアアップデートなどに対応する。
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エルゴノミクスを意識して設計されたグリップ。操作しやすい位置にボタンとコントローラが配置されており、録画オンオフや、シャッター、ジンバルを動かすことができる。OSMOはスマートフォンのDJI Go appからも操作できる。スマートフォンをホルダーに装着すれば、手元で撮影中の映像をリアルタイムで確認できるプレビューモニターおよびタッチパネルとなる。
音声は、グリップの操作ボタン上にビルトインされているステレオマイクロフォンもしくは3.5mmオーディオジャックで外部入力が可能。
内蔵のマイクロフォンを使うと、OSMO自身のモーターやファン音までピックアップしてしまう可能性があるため、音声に気を使う場合は外部入力が好ましい。因みに音声モニター機能はDJI Goアプリでもまだ対応していない。
バッテリーは内蔵式で持続時間は、継続使用で約60分程度。OSMOには、一定時操作しないと自動的にスリープモードに切り替わるので利用次第でバッテリー持続時間が変わる。またフル充電する時間は60分程度となっている。
OSMOには自転車や車にマウントできるアクセサリや3脚などが揃っている。ただアクションカムではないため、OSMO自身は防水・防塵や耐衝撃に強い筐体になっていない。またカメラ部分の発熱防止用のファンの音が気になるため改善してほしい部分でもある。
価格は8万5000円。出荷時期については、今日の発表会では、国内は11月上旬と発表されたが、米国では10月15日からの予定となっている。関連WebマガジンPRONEWSでは、すでにレビューも行われているので参考にしてほしい。

(山下香欧)