イギリスのIntelligent Energy社は、ドローン用燃料電池システム「UAV Fuel Cell Power Module」を展示していた。燃料となる水素と酸素を反応させて電気を発電する燃料電池は、水しか排出しないためクリーンな次世代エネルギーとして注目されている。同社ではこの燃料電池を極めて小型軽量なシステムに仕立ててドローンに搭載可能とした。
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「UAV Fuel Cell Power Module」には出力800w(左)と650w(右)があり、モジュールの重量はそれぞれわずか880g、790gしかない
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燃料タンクはアルミとFRPもしくはカーボンファイバーを積層した構造で約3kg。4.7lの容量に対して、約1370lの気体の水素に約300気圧をかけて充填する
展示してあったDJIのMatrice600には800wの燃料電池セルを2機搭載していた
燃料電池セルの価格は650wで120~150万円。現在、燃料電池自動車向けの水素ステーションは全国に設置が進んでいるが、このタンクに充填するための汎用の充填サービスはないため、今後、こうしたサービスの整備も必要だとしているが、すでに同社では日本法人を設立しており、長距離・長時間飛行が必要なドローンに向けて展開していきたいとしている。