サンフランシスコに本拠を置くAeronesは、高層ビルの窓ガラスを清掃するドローンを開発している。企業関係者によれば、人間の20倍早く清掃できるとのことで、安全面でも上だという。またこのテクノロジーを消火活動や除氷、風力プロペラの掃除などにも応用できるという。Aerones社はラトビアで起業し、寒冷地区での高所における凍結防止スプレードローンをすでに実現している。
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■ Aeronesの窓清掃ドローン
Aerones社ドローンはかなり大型のものが用意されている。ローターを14基搭載し、サイズは縦横3×3m。重量は約90kg。有線接続でビルの屋上まで届くテザードローンで、不測の事態でも落下しにくい機体となっている。地上からパイロットは5G回線を活用したHDライブ映像を視聴可能。水や電力は地上のホースやワイヤーを介してドローンに供給される。下のビデオで本機が飛行する様子を確認できる。
Aeronesは2015年に、Dainis Kruze氏とJanis Putrams氏によって創設された。サンフランシスコ以外にも、ラトビア共和国のリガに支社がある。ドローン開発におけるメインの目標は、200kgの荷物を運ぶことのできるドローンの実現だ。Aeronesはテザーで電力を有線供給されるドローン、独自のバッテリーを搭載するドローンの両方を開発しており、産業アプリケーションや探索、救命ミッションに焦点を当てている。
窓清掃ドローンが注目されるのは、Aeronesのドローンで2回目だ。今年5月に窓清掃ドローンを開発した19歳のオーストラリア人がインテルの国際学生科学技術フェア(ISEF)で優勝したことはまだ記憶に新しい。窓清掃ドローンを活用するというのは大変素晴らしいアイデアだといえる。
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危険を承知で人間が作業をするよりも、ドローンに高所でのタスクをしてもらう方が遥かに安全だからだ。コンシューマ市場でも確実に需要があることはいうまでもない。我々の暮らしをますます良いものにしてくれることを切に願う。