DJIは、産業用ドローン「MAVIC 2 ENTERPRISE」を発表した。Mavic 2 Enterpriseは、Mavic 2をベースに、折りたたみ式でコンパクトなデザインに、高度制御技術と専用のアクセサリーを搭載し、消火活動などの緊急事態への対応やインフラ設備の調査などの重要なミッションにおいて、産業利用の可能性を広げるという。全国のDJI Enterpriseの正規代理店で11月上旬からの販売を予定。
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Mavic 2 Enterpriseには、機体に装着するDJIアクセサリーがあり、「DJI PILOT」アプリを介して操作できる。これらのアクセサリーにより、ユーザーは空中からの通信や新しい作業方法が可能となり、ドローンは映像ツールとしての役割を越えて、カスタマイズできるプラットフォームとして、空の生産性が向上するという。Mavic 2 Enterpriseのアクセサリーの詳細は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
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- M2Eスポットライト:輝度2,400ルーメンのデュアルスポットライトで、暗闇や低照度環境下の作業をサポートします。スポットライトは、人命救助や点検業務において最良なツールです。
- M2Eスピーカー:最大出力音量100デシベル(距離1m)の拡声スピーカーで、ユーザーは最大10種類の録音したカスタム音声を再生できるので、人命救助などの緊急時に周辺付近への重要なコミュニケーション手段になります。
- M2Eビーコン:米国連邦航空局(FAA)の夜間適用免除基準を満たすM2Eビーコン(白色閃光等)は、最大で3マイル先(約5km)からでも目視可能な明るいストロボライトを搭載しています。操縦者は、低照度環境下や夜間であっても、より安全に業務を遂行でき、また近くを飛行するドローンや航空機に対しても注意喚起します。
Mavic 2 Enterpriseは、24GBの内蔵データストレージとパスワード保護機能を搭載している。パスワード保護を有効にしている場合、ドローン起動時、送信機とドローン接続時やドローンの内蔵ストレージにアクセスした際に、パスワードの入力が求められる。加えて、データセキュリティにさらなる安全性を求めるユーザーは、ローカルデータモード機能を利用することで、ユーザーが接続しているモバイル端末からのインターネットへのデータ送受信を停止できるという。また、新搭載のGPSタイムスタンプ機能は、録画映像ごとに時間と位置情報を記録。
Mavic 2 Enterpriseは、操縦者の状況認識を強化し、空域の安全性を高めるDJIのAirSense技術を搭載。AirSenseは、機体と一体型のADS-B信号の受信機を使用して、近くにいる航空機やヘリコプターの情報を操縦者に自動で警告し、「DJI PILOT」アプリから位置警告をリアルタイムで表示する。
Mavic 2 Enterpriseには、静かで効率的な飛行を実現するプロペラとあわせて、DJIのFOC正弦波ドライバーが採用され、約31分の最大飛行時間と72km/hの最大速度を実現(スポーツモード使用時には障害物検知機能は無効)。さらに、新しく開発されたMavic 2 Enterprise専用の自己発熱型バッテリーで、マイナス10℃の厳しい低温環境であっても、ドローンは性能を発揮できるという。
Mavic 2 Enterpriseは、DJIの最新の動画およびデータ伝送システムであるOcuSync 2.0動画伝送システムを搭載。耐干渉性に優れたこのシステムは、2.4GHzおよび5.8GHzの両周波数帯に対応する。自動切替にも対応し、アップリンクとダウンリンクのデータストリームに異なる周波数を利用することも可能だという(日本国内は2.4GHzのみ利用可能)。また、最大伝送距離は約8km(日本国内では5km)。
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Mavic 2 EnterpriseのFlightAutonomyシステムは、8個の高解像度ビジョンセンサーと、2個の赤外線センサーで、より安全な飛行を実現する全方向障害物検知を備えているという。進化したAdvanced Pilot Assistance System(APAS:高度操縦支援システム)により、ドローンは自動で前方および後方の障害物を検知、回避しさらなる安全性を提供するという。