たとえトイドローンでも飛ばせない理由もある。先日もお伝えしたXiaomi(小米)のトイ・ドローンMiDrone Mini(以下:MiTu)をいよいよレビューしていきます。日本ではまだMiTuの飛行は違法になりますので、香港在住のMr.田路にレビューをお願いしました。
改正航空法対象外のドローンとしては、すでに⽇本でも発売中のRyzeTech社のTelloが有名です。
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今回紹介するシャオミMiTuは、重量88gと軽量で⼀⾒するとTelloと似た製品にみえますが、⽤意された機能を⼀つずつ⾒ていくとトイドローンとしての遊び部分をより強調している製品だと感じます。シャオミ(⼩⽶)ってどこの会社︖と感じられる⽅もおられると思うので少し会社を紹介します。
君は、Xiaomi(小米)を知っているか?
Xiaomi社は2010年に雷軍(レイ・ジュン)⽒によって中国で設⽴されたメーカーです。もともとはスマートフォンメーカーとして創業しましたが、現在ではスマートフォン以外に家電やオモチャ、⽣活雑貨など幅広い商品群を製造販売しています。
そのオモチャのラインナップに今回のトイドローンが加わったといえます。おしゃれなスマートフォンや家電を製造・販売しているメーカーらしく、このMiTuもオレンジと⽩の外観が可愛らしく、各部品も⾮常に精度良く、丁寧に作られています。
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本体の操縦は、Wi-Fi接続(5.8GHz)したスマートフォンで操作します。
本体下⾯に超⾳波センサーとオプティカルフローセンサーが備わっており、ホバリング時の位置制御は⾮常に安定しています。これにより、⾃動離陸後に⼀切操作することなく⼀定の⾼さ、位置でホバリングしてくれるので、初⼼者でも慌てることなく操作可能です。
このあたりの操縦安定性は、Telloとほぼ同等だと感じました。Telloとスペック⽐較してみると、外観デザインは異なるもののサイズは⾮常に似ています。
Tello | MiTu | |
重量(電池含む、プロペラガードなし) | 80g | 88g |
主な搭載センサー | ビジョンシステム/ 気圧センサー等 |
気圧センサー |
サイズ(プロペラガードなし) | 98×92.5×41mm | 91×91×38mm |
機体接続⽅法 | 2.4GHz Wi-Fi | 5.8GHz Wi-Fi |
映像 | 720p/30fps | 720p/30fps |
電⼦映像ブレ補正 | あり | なし |
写真 | 2592×1936 | 1600×1200 |
⾶⾏時間 | 約13分 | 約10分 |
データ記録 | アプリ内(Wi-Fi) | 内蔵4GB |
最⼤伝送距離 | 100m | 50m |
最⼤⾼度 | 10m | 25m | 最⼤⾶⾏時間 | 13分 | 10分 |
バッテリー | Li-po/1100mAh | Li-po/920mAh |
発売年 | 2018年 | 2018年 |
しかし機能的な味付けはかなり異なっており、なんと⾔っても特徴的なのはMiTuには⾚外線を使った対戦モードが備わっていることです。
2台以上のMiTuが必要ですが、対戦モードではスマートフォン画⾯に写った相⼿ドローンに照準を合わせて仮想的なミサイルを撃つことが可能です。また撃たれたMiTuは機体が揺れ、且つスマートフォンの画⾯が曇ることで撃たれたことがわかります。
さぁ!MiTu実践飛行
更に撮影した動画や写真は、4GB内蔵メモリーに保存されます。このため撮影動画をWi-Fiで伝送する仕組みのTelloで発⽣する動画のコマ落ちといったことはありません。ちょっと気になったのは機体デザインを優先したためか、機体の前後左右がわかりにくく、操縦時に⼾惑うことがありました。このあたりは今後の改善点なのかと思います。
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しかし総じてよく作り込まれています。今後シャオミ社が、このMiTuを中国以外にも展開することで、⾼性能トイドローンというジャンルがより⼀層盛り上がることを期待します。