DJI新製品発表会で Mavic Airが登場!
1月23日、ニューヨーク、ミッドタウン東のイベント会場にて、DJI新機種発表会が行われた。ここ最近DJIの伝説はニューヨークから始まることが多い。
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会場がプレスや招待客で埋まると、ステージ上にDJIの「顔」である北米ディレクターのマイク・ペリー氏が登場。ひととおり挨拶の後、着用していたダウンベストの右ポケットから取り出したのは、うわさどおりの新機種、Mavic Air。
同じポケットには財布とiPhoneも入っていたことを見せ、小型であることをアピールした。さらにジーンズの後ろ右ポケットからリモコンを、左ポケットからMavic Airをもう一台取り出してみせ、軽量さ、持ち運びの便利さを見せつつ「Mavic Air はドローンによるクリエイティビティを押し広げる新機種」と紹介した。
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マーク氏が取り出した持ち物と大きさを比べてMavic Airは本当小さい
2017年9月に発表されたDJIの最軽量機 Spark(¥54,800)と、Mavic Pro(¥129,800) の中間に位置づけられるMavic Air(¥104,000)。3軸ジンバル搭載機としては史上最軽量の430gで、Proの重量の半分以下だ。4Kカメラを搭載し、30FPS、最高ビットレート100Mbpsと、Proをわずかに超えるクオリティの動画が撮影可能となっている。
最高飛行速度は時速42.5マイル(68.4km)で21分間の飛行が可能。また内部の空調システムが改良されより効率的にオーバーヒートが防げるようになったほか、8GBのメモリを内蔵しデータをドローン内に保存できることが可能になった。
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発表会ではさらに、DJIの「お家芸」になりつつあるハンドジェスチャーによる操作と障害物回避機能もより高性能になったことが示された。プレゼン終了後、すぐさまDJI 北米ディレクター、マイク・ペリー氏を突撃してみた。
Mavic Airの魅力をマークペリー氏に訊く!
Mavic Air のセールスポイントは、スバリなんでしょうか?
DRONE.jpさん、いつもありがとうございます。遠路はるばる来ていただいただけの製品をお見せできたかと思います!見た目ですぐに分かる通り、持ち運びの便利さですね。
ドローンの持ち運びにはもう1つカバンが必要、という時代は終りました。ジャケットやパンツのポケットに入れて運び、ドローンとスマートフォンがあれば撮影できる。僕もサイクリングのときにはポケットに Mavic Airを入れて撮影していますよ。
Mavic Air がターゲットとするユーザーはどうでしょうか?Mavic Pro 、Sparkと悩むファンも多いと思います。
プロ、アマ関係なく、美しい動画を撮影することに情熱を持っているすべての人が対象です。特にアウトドアの動画撮影に凝りたい人、ハイカー、トラベラー、冒険者、どんな人でもユーザーになりえます。
最後に日本のドローンユーザーにコメントお願いします。
日本のドローンユーザーからのサポートにはとても感謝しています。日本から発信されるドローン撮影の映像や画像には、DJI の社員もいつもインスパイアされているんですよ。
日本はドローン規制が多いですが、その分、工夫を凝らした面白い動画が多いと思います。皆さん本当にクリエーティブですね。Mavic Air でもどんな動画を撮影してくれるのか楽しみにしています。日本でもすぐ体験会を開く予定ですのでいらしてくださいね!
毎度おなじみのケーシーも高評価!
発表時刻に合わせ、ユーチューバーもそろってMavic Airのレビューをアップ。当サイトでもおなじみのユーチューバー、ケイシー・ネイスタットは、バミューダ諸島でのテスト飛行の様子を紹介。Mavic Pro(以下:Pro) との無調整動画比較でその動画クオリティの良さを示し、フライトのしやすさ、パフォーマンスともに「DJIの新機種に期待するものすべて兼ね備えている」と絶賛している。
プロ・スキーヤーのジョン・オルソンは、風強い日は Pro のほうがやや安定感がある気もするが、軽量性から「旅行に持っていくならば Air」と太鼓判を押している。
■ケイシー・ネイスタットのMavic Air 評
■ジョン・オルソンの Mavic Air 評
ユーチューバーは事前にDJIから Mavic Air 機の提供を受けており、評価も甘口気味かもしれない。アメリカのテック系メディアは、Spark や Mavic Pro の操縦の不安定さを指摘しつつ、Mavic Airも発表会会場のコントロールされた環境ではなく、より現実的な環境でどれだけパフォーマンスが上がっているか、今後のテストを見ていきたいと冷静にコメントしている。
いずれにしても、ポケットにはいる程度のドローンで、3軸ジンバルで安定した4K映像が撮影できる日がこれほど早くやって来たのは驚きだ。Mavic Air の発表により、DJIが目指しているであろう、iPhoneやパソコンのようなガジェットとしてのドローンに大きく近づいたのは間違いないようだ。
販売ページ(システムファイブ)
▶Mavic Air(アークティックホワイト)
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