スマートフォン市場が少しずつ落ち着きを見せる中で、チップ・メーカーQualcommは、プロセッサの次なるマーケットを求めている。同社が短期的ターゲットとして注目しているのが、主に撮影を目的とした消費者向けドローン市場である。現在の消費者向けのドローンは、撮影、ナビゲーション、そして通信を同時に行うためにチップが複数必要となるため、コストとサイズをなかなか下げることができていない。
- Advertisement -
こうした中で、「Snapdragon 800 は一つで全てを賄うことができる」とQualcommのシニアVP、Raj Talluri氏は現地時間8月20日のインタビューにて説明した。
現在の初心者向け撮影用ドローンの相場は約500ドルだが、同社のチップを用いることで数百ドルはカットできドローンのコストを大幅に下げることができる。
とTalluri氏は、自信を見せる。
- Advertisement -
Qualcommは来月にも現在の進捗と詳細を公式に発表するとしているが、既にいくつかの優れたドローンメーカー会社に接触しており、チップのパッケージを提供している。またドローン分野の力を高めるべく飛行ソフトウェア会社も最近買収している。
発表の際Talluri氏は、Qualcommの技術がいかに低価格かつ小さいパッケージで同様の性能を発揮できるかを示すために、3Dプリンターで作られたプロトタイプドローンを持参していた。また、Snapdragon 820を使えば衝突判定やジオフェンシングまわりを更に強化することができる事も説明した。ドローン市場が本格的な「離陸」を見せる前に何とか参入しようという企業は、他にも後を絶たないことはいうまでもない。
[Source:recode.net]